設計意図通りの音響特性が得られているかを詳細に確認するため、実際の音場内でインパルス応答の測定を行います。測定は異なる音場間の比較検討を行うために、一定の方法で行います。音源スピーカーには12面体無指向性スピーカーを、また入力信号には単位周波数あたりのエネルギーが大きいスイープ正弦波信号(Time Stretched Pulse)を用い、受音点での応答に入力信号の時間軸を反転した信号をたたみ込んで、インパルス応答を算出します。受音には無指向性マイクや双指向性マイクを用いてさまざまな室内音響指標を算出し、評価します。また、インパルス応答のほかにも、遮音測定や騒音測定、振動測定、電気音響測定なども行います。