今年はバッハを得意とするジャン・ジョフロイ氏(フランス国立リヨン高等音楽院教授)を特別講師にお招きし、全国各地はもとより、海外からも受講生・聴講生が集いました。
世界的なマリンビストである安倍圭子氏を迎え、個人レッスン形式で4日間に渡り、レッスンが行なわれました。初日から両講師による熱の入ったレッスンが行なわれ、マリンバの技法だけでなく、両講師の人生経験を通じての音楽観も学び、世界トップレベルの演奏を肌で感じ取ることもできました。また、受講生・聴講生全員でディスカッションを行い、マリンバや音楽について様々な角度から語り合う中で、解釈の幅を広げる4日間となりました。
3日目となる7月27日(日)の夜には、受講生全員によるファイナルコンサートを行いました。多くのお客様がご来場くださり、ホールはほぼ満席となりました。受講生はレッスンの成果を発揮しようと、真剣勝負で本番に挑み、会場のお客様からは温かい拍手が贈られました。プログラムの最後には安倍氏とジョフロイ氏によるデュオでの即興演奏が披露され、予定外のアンコールまで演奏される盛況ぶりでした。
フランス国立リヨン高等音楽院教授
マルチパーカッショニストとして、世界の著名なフェスティバルなどに招待されるなど活躍しており、特に現代音楽の分野で作曲家とともに、多くの新作発表に取り組んでいる。また、マリンバでは、自ら編曲した「バッハ/チェロ組曲」などのソロアルバムを発売している。1985~2000年、フランス国立パリ管弦楽団首席ティンパニスト。1999~2006年、ジュネーブ音楽院(スイス)教授。1999年より、フランス国立リヨン高等音楽院教授。2005年より、国立パリ高等音楽院でも教鞭をとる。