
1977年に発売以来、独自のサウンドとデザインで高い支持を受け続けてきた「BBシリーズ」。最新モデルの「BB2024」「BB2025」は、伝統のBBオリジナルシェイプを受け継ぎつつ、立ち上がりが早く、歯切れの良いボルトオン方式を採用。ボルトオン・パッシブを極めるという命題のもと開発され、ボディの鳴りを徹底的に追求した、シンプルながら骨太なロックベースです。
また、よりロックテイスト溢れるピックガード、金属ノブ、メタルプレートを装着したモデル「BB2024X」「BB2025X」も登場。
様々なアーティストと共に創り上げた新BBは、まさにバンド内で立つ、存在感のあるサウンド。その骨太で質実剛健な音が、しっかりとバンドサウンドを支えることでしょう。

本来、ボディは1ピースであれば良いのですが、1ピースボディを制作できるサイズの優れた木材を入手することは困難であるため、BBシリーズは3ピース構造を採用しつつ、スプラインジョイントという接合方法を採用しました。
これは、センターと両サイドの接合部にスリット(溝)を設け、そのスリットに相互の材を繋ぐ板状の”スプライン”を挟み込むというものであり、より多くの接着面積を確保することによって、1ピースボディ構造に近い弦振動を得ることできます。
また、ボディ材には温かみのある中域が特徴のアルダーを、スプラインには硬いメイプルを使用することで、Bodyの剛性を上げかつ、Body内部へのスムーズな振動伝達を行っています。

ベース弦は非常に太いため、サドル部で急角度で曲がるとゆがみができ、そのストレスのため振動ロスが発生してしまいます。
新String Through Body構造は、ボディ底部を斜めにカットし、45°の角度をつけて弦を通すことにより、弦のストレスを軽減することで、弦自体の振動をボディーにきちんと伝えることができます。
弦はボディ裏から通す方法でも、通常のブリッジを通す方法でも対応できます。

ブリッジも新開発のビンテージ・プラスを搭載。半円型サドルを採用したことにより、サドル上での無駄な振動を生まずにシャープでクリアな弦振動を得ることができます。
金属パーツも度重なるアーティスト評価結果により、厳選した材(サドル:真鍮製、プレート:鉄板)を採用。錆や腐食への耐性を考慮しなければならないネジ、バネ類はステンレス製を採用しています。

オープンフェイス構造
フロント・リア共にこのモデルの為に開発された新設計ピックアップは、“オープンフェイス構造”。最高のパッシブサウンドを追求して、YASH(Yamaha Artist Services Hollywood) との共同開発を進める中で、度重なるアーティストとの意見交換に基づいて完成したBB専用の日本製ピックアップです。
ピックアップのボビンの部分が、カバーと兼用になり、その部分を剥き出しにすることにより、弦とボビンとの距離を近づけ、弦振動を確実にキャッチして迫力のあるベースサウンドを引き出します。また、ボビンやマグネット(フロント:アルニコV, リア:セラミック)などの素材選びにも徹底的にこだわっています。

ピックアップの高さ(弦との距離)を、演奏性を損なうことのないぎりぎりまで弦に近づけることで、より確実に弦振動ひろうことができるように試行錯誤を行いました。また、ピックアップカバーは親指が置きやすく演奏性を高める形状にしました。

親指を置いて演奏する際に、滑らないよう滑り止めを施した形状となっています。

A.R.E.とI.R.Aは、二つとも楽器の音響特性を高めるヤマハ独自の技術です。
A.R.E.とは、湿度、気圧を高精度に制御することにより、木材のミクロな物性を長年使い込まれたビンテージギターと同様の状態へ変化させる、ヤマハ独自の木材改質技術。低域のサスティーンが増大し、中高域の立ち上がりも大きくなっています。また音の立ち上がり後、耳障りな高域成分がより短時間で減衰しています(グラフ参照)。
さらに、その過程において薬剤等は一切使わず、環境面への負荷が低いのも特長です。
BBシリーズでは、多くの実験の中で一番結果の良かったボディのみに施すことで、最適な状態に仕上げています。
通常新品の楽器には、塗料や接着剤、ネジ部分等にストレスがあり、つまり馴染んでいないため、その楽器本来の「鳴り」を出すことができません。I.R.A.は完成後の楽器に適切な振動を与えることで、完成直後のストレスを軽減し、楽器の振動を促進させる技術です。
BBシリーズは、原材料としてのボディ材にA.R.E.、楽器として完成後にI.R.A.処理を施すことで、さらに理想的なボディの鳴りを引き出しています。

メイプル+マホガニーで構成される5 ピースネックは、反りやネジレを防ぎネックを常に演奏しやすい状態に保ち、サウンドクオリティを上げるための手法。
5ピース構造にすることで、ネックに最適といわれている「柾目取り」を実現しつつ、メイプルのタイトでシャープなサウンドの中にマホガニーの持つ温かみのあるサウンドを付加します。

通常糸巻きがヘッドの片側だけに設置してある場合、最低音弦以外はナットから糸巻きまでの距離が長い=傾斜角が緩やかな分テンションが若干緩くなります。それを防ぎ各弦のテンションを最適に保つため、ストリングガイドを設置しています。通常4弦ベースでは1・2弦、5弦ベースでは2・3弦のみ対応していますが、BB2024(X)では1〜3弦を、BB2025(X)では2〜4弦をカバーしています。

一般に樹脂や牛骨が使用されるナット部にはフレット線材と同じ洋白を使用。ベースで多用される開放弦の演奏時にもビビることがなく、押弦時と同じタイトなサウンドが得られます。