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チェレスタは、1886年にフランスのムステル社によって初めて製作されました。
鍵盤でハンマーをコントロールし、金属製の音板を叩いて音を出すこのチェレスタは、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』で使用され、初めて世に紹介されました。やがて、その可憐で美しい音色は、数多くの作曲家の注目を集め、ラヴェルやマーラー、ストラヴィンスキーなどの作品にも登場することになります。
しかし、チェレスタは、鍵盤アクションが特殊なため、ピアノ以上に演奏に習熟を要すること、またメンテナンスが煩雑なことなどから、実際のステージでは、ピアノや電子楽器、音板打楽器などで代用されるケースが多く、一般に馴染みのある楽器とはいえませんでした。
ヤマハがまず取り組んだのは、こうした演奏上の問題点。グランドピアノの鍵盤アクションを使用することで、グランドピアノタッチを実現。ピアニシモから、フォルテシモまで思いのままの演奏表現が可能になりました。
音の心臓部である音板も特殊な熱処理を施した新開発のチェレスタ用音板を採用。フルオーケストラとの競演でも十分な音量感を達成しています。
楽器誕生から100年、今、新しい命を吹き込まれたヤマハチェレスタ。すばらしい響きと、革新的な演奏性能が、すでに内外のトップオーケストラの熱い注目を集めています。