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フロントサラウンドの原点を見つめた最高峰のリファレンスモデルが登場


麻倉 新生『YSP-5100』を先ほど試聴させてもらいましたが、いい音ですね。

安井 よかったです。「YSP」シリーズとしては新しいラインのフラッグシップモデルであり、言ってみればフロントサラウンドというものを根本から見つめ直した集大成的な最上位機種なので。どう聴いていただけるかちょっとドキドキしてたんですが。頑張った甲斐がありました(笑)。

麻倉 安井さんは、対外的には商品広報のご担当だけど、今回の『YSP-5100』にはかなり深く関わってますよね。

安井 そうですね。これまでAVアンプなどDSP関連機器は多く手掛けてきましたが、「YSP」の音作りに加わったのは今回が最初です。麻倉先生のご意見も真摯にフィードバックさせていただいて・・・。

麻倉 安井さんは新製品が出るたびに、私のようなウルサイ評論家と渡りあわなきゃいけない辛い仕事をされてるわけですが(笑)。真面目な話、『5100』は既存ラインより完全にワンランク上の音に仕上がったという印象を受けました。まずフロントサラウンドの課題である低域が豊かになったし、それに伴って中高域にも余裕が出てきた。音場感もより自然に楽しめますよね。

安井 はい。ボトムをしっかりさせることで全体のクオリティを上げるというのは、今回大きな狙いだったと思います。

麻倉 ヤマハは04年以降、音のビームを壁に反射させる独自のデジタル・サウンド・プロジェクター「YSP」シリーズを展開してきました。いまや市場を引っ張る存在ですが、その中で今回の『5100』はどういう位置づけなんですか? これはマーケティングご担当の加藤さんに聞きましょうか。

加藤 最大のテーマは、フロントサラウンドの利便性を保ちつつ、いかに「感動」の領域に踏み込めるかだったと思います。ご存じの通り「YSP」の特色は、薄型テレビの下に収まるコンパクトなワンボディで、リアルなサラウンド音場が楽しめることにある。この基本哲学は決して変わることはありません。ただ、薄型テレビ自体がここまで多様化してきた現在、お客さまが求める便利さにも幅が出てきていると思うんですね。

麻倉 たしかに最近の薄型テレビは、画質をとことん追求した高機能タイプと、設置性やスタイルを重視した極薄タイプとに二極分化してきてますよね。

加藤 そうなんです。薄くスタイリッシュなテレビにぴったり合うフロントサラウンドが欲しいというお客さまには、当然しっかりと応えていかなくてはいけない。例えば11月に一足早く発売した『YSP-4100』では、デザインのスリムさと音質、機能面をいかにうまくバランスさせるかが最大の開発テーマでした。でもその一方で「ボリュームは多少大きくなっても、とにかく最高のサウンドでハイビジョンを楽しみたい」というお客さまも確実に存在するんですしね。

麻倉 テレビって、薄くなればなるほど音がプアになる宿命だから。そういうハイエンド志向のユーザーほど、実は音に対する不満を募らせているとも言えますしね。

加藤 仰る通りです。たしかに割合だけで見ると少数派かもしれませんが、オーディオメーカーのヤマハとしては、そのお客さまを無視することは決してありえません。そこにチャレンジしようということで、今回新規のラインを立ち上げました。


YSP-5100



麻倉怜士氏

麻倉怜士氏
デジタルメディア評論家
津田塾大学講師

1950年生まれ。専門分野のオーディオ・ヴィジュアルを始めとして、広くデジタル技術全般に造詣が深い。レギュラー誌、テレビ出演なども多数こなす。
 


安井信二

【広報】
安井信二
ヤマハ株式会社
AV機器事業部
営業部 営業企画グループ主事

1974年入社。1986年の『DSP-1』以来、DSP関連製品の商品企画と音質対策に携わる。営業では、SPユニットなど新規開発カテゴリーの市場導入を担当。『YSP-5100』では音質対策とメディア対応が主務。
 


加藤剛士

【マーケティング】
加藤剛士
ヤマハエレクトロニクス
マーケティング株式会社
企画・広報室
プロダクトマネジャー

2003年入社。「YSP」シリーズの企画から販促・宣伝活動までマーケティング活動全般をディレクションし、シリーズの市場認知を確立。2008年には新ブランド「POLYPHONY」の立ち上げにも参画した。
 

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