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音楽用語辞典

アー写
アーティスト写真のこと。
アーチド・トップ・ギター
ブルースやジャズのギタリストが多く使用している。表板、裏板共に滑らかな弧を描いているためにそう呼ばれる。クラシックの楽器からの影響か表板には、アルファベットの筆記体のf型のサウンド・ホールが開いている。現在ではエレクトリック化している物が多い。
アーティキュレーション
1フレーズの旋律をさらに小さい単位に区切り、そこに形や意味を与えること。
アーバン・ブルース
都会的なブルース。第1次世界大戦前後に多くの黒人たちが北米に移住し、それにともなってひろまったブルースが、ジャズの影響を受けて都会的に洗練されたもの。
アーミング
エレクトリック・ギターに装備されているトレモロ・アームによって弦を伸縮させ、音程を変化させる奏法のこと。音程を上げることをアーミング・アップ、下げることをアーミング・ダウンと呼ぶ。
アーム
トレモロ・アーム参照
アーリー・ミュージック
古い時代の西洋音楽の演奏に際し、当時の演奏様式を尊重しつつ再現すること。また、そのような態度で演奏された音楽。一般に〈古楽〉と訳す。
アインザッツ
アタック。長い休止ののち再度演奏を始めること。
アウト・テイク
録音されたが、レコード化されなかった未発表曲。既発曲の別バージョンを指すこともある。
アウフタクト
弱起。小節の1拍目以外の拍から始まるフレーズ(リズムやメロディー)のこと。またこのフレーズで始まる曲をアウフタクトの曲と呼ぶ。
アカペラ(ア・カペラ)
無伴奏で行なわれる歌(ソロや合唱)の形式。教会で歌われる賛美歌から生まれたといわれている。「教会風に」という意味もある。
アクセント(accent)
ある音に前後の他の音より強勢がおかれること。小節では通常第1拍目が強勢。弱勢部の音を臨時に強く演奏する場合には>、∧、∨で示す。
アゴーギク
テンポに微妙な変化をつけて、音楽に精彩を与えること。
アコースティック
本来「聴覚の」「音響の」などの意味。音楽では、ピアノやフォーク・ギターなど、電気を使わない生楽器をアコースティックな楽器と呼び、それ等で演奏されるサウンドをアコースティック・サウンドという。また、それらを前面に出したナチュラルな雰囲気の音楽を「アコースティカル」な音楽という。
アコースティック・ギター
いわゆる生ギターのこと。現在の日本ではフォーク・ギターやウエスタン・ギターなども同様に呼んでいる。ボディの中が空洞で音をそこで共鳴させている。ボディの表板には丸いサウンド・ホールがあり音を増幅させている。他には、クラシック・ギター(ガット・ギター)、フラメンコ・ギター、アーチド・トップ・ギター、ドブロ・ギターなどがある。
アコースティック・ベース
いわゆる生ベース(弦バス)。クラシックやジャズのアーティストに多く使用されている。ジャズやポップスで使用される場合は、立ってピチカート(Pizz)奏法で弾かれることが多いが、クラシック(オーケストラ等)では少し高い椅子に腰かけ弓で(アルコ)〔Arco〕弾くことが多い。コントラバス、ウッド・ベース、ダブル・ベース、アップライト・ベースとも呼ばれる。
アコーディオン
1820年代にドイツで発明され、持ち運びに便利な歌や踊りの伴奏楽器として重宝された。右手で奏する主に旋律を受け持つ部分が鍵盤になっているピアノ式アコーディオンと、すべてボタンのボタン式アコーディオンとがある。どちらも左手で奏する部分は、ベースとコードが鳴るボタンになっている。蛇腹の開閉で空気を送り込み、その加減で音量に微妙なニュアンスがつけられる。代表的なジャンルはミュゼット音楽(パリなどのダンス・ホールの音楽)やタンゴ、ショーロなどのラテン音楽など。また、ジャズやロック、クラシック、現代音楽にも使われ、幅広い表現力を発揮している。
アゴゴ(アゴゴ・ベル、ウッディ・アゴゴ)
音程の違ったカウベル又はカウベル風のものを2つあるいは3つほどつなぎ合わせたもので、サンバのリズムには欠かせない。音色的には高音域での金属音をきらびやかに響かせるものなので、通常のカウベルに比べると小さいものがほとんどで、材質も薄手のものが多い。ショットはドラムと同じように木製のスティックで行う。片手にアゴゴを持って片手でショットするというのが普通のスタイルで、このときにアゴゴを持った手でミュートとオープンのコントロール、ベル同士をぶつけての発音などを行う。
アサイチ
朝一番の意味。ただ、朝に弱い人種が集まっているこのギョーカイのこと、真剣に信じる人は少ない。12時までに来てくれればよいと考えている。午後イチでも午後1時に来るとは限らない。正しい時間にブッキングするには、やはり時間を指定する。
アシッド・ジャズ
'80年代後半に「踊れるジャズ」をコンセプトに生まれたジャズ、ファンク、ハウスなど、さまざまなスタイルを取り込んだダンス・ミュージック全般を指す。アーティストでは、JTQ、ガリアーノ、ジャミロクワイ、インコグニート、ブランニュー・ヘヴィーズなど。
アシッド・ハウス
「アシッド」はLSDの俗語。麻薬によるトリップ感を増幅させるような激しく、刺激的なハウス・ミュージックをアシッド・ハウスという。聴くだけでトリップできるような反復フレーズが多いのが特徴。
アダージョ
〈ゆるやかに〉。アンダンテとラルゴの間の速度。交響曲の緩徐楽章でよく使われる。
アダジエット
(1)アダージョよりいくらか速い速度。(2)短いアダージョの曲。
アタックタイム
音の立ち上がりから最大音量になるまでの時間を意味する。例えばドラムスなどの打楽器では演奏直後に音が最大音量になるが、弦楽器や管楽器などでは演奏の方法にもよるが最大音量になるまでにある程度時間がかかる。その時間はミリセカンドの単位から数秒のものだが、それぞれの楽器固有の音色を特徴づける決定的な要素と言る。シンセサイザーはそのアタックタイムをコントロールすることができる。
アダルト・コンテンポラリー
"都会的で洗練された大人の音楽"といったような意味。
アッチェレランド
曲を演奏する速度を次第に速くしなさい、という意味の速度表示でaccelと略して書く場合もある。
アップライト・ピアノ
縦型のピアノ。音域はグランド・ピアノと同じものが一般的。弦が床に対して縦又は斜め方向にセットされている。打弦構造の配置はグランド・ピアノと異なるが原理は同じ。
アップライト・ベース
アコースティック・ベース
アップ・テンポ
曲の演奏テンポが速いこと。
ア・テンポ
もと(直前)のテンポで演奏をしなさい、という速度標語。
アド・リブ(アドリブ)
〈自由に〉の意。アド・リビトゥム(ad libitum)の略。ジャズなどで即興で演奏すること。〈インプロヴィゼーション〉とも。
アナリーゼ
音楽作品を、形式や様式の観点から分析研究すること。
アナログ
音の大きさや電圧などの、連続して変化する量の概念。電気回路には2種類あり、電圧が「ある」か「ない」といった不連続な動作しかおこなわないのが「デジタル回路」。これに対して連続した信号を本来のアナログ量のままで扱うのが「アナログ回路」である。電気の世界では、デジタル方式が出現して、従来のデジタル以外のものをアナログと呼び始めたという経緯がある。
アナログ・シンセサイザー
アナログ回路を用いたシンセサイザーのこと、およびアナログ・コントロール(制御)のシンセサイザーのこと。VCO(Voltage Controlled Oscillator)、VCF(Voltage Controlled Filter)、VCA(Voltage Controlled Amplifier)から構成される。
アニマート
〈元気に〉〈いきいきと〉。
アバンギャルド
もとは前衛部隊を意味するフランス語。これが既成の概念を越えた前衛的、実験的な芸術を形容する用語になった。音楽では実験的なジャズやロックに対して使われることが多い。
アフタータッチ
鍵盤をいったん弾き、さらに押し込むことによって送信されるMIDI情報。
アフター・ビート
4拍子の曲の2拍4拍のような偶数拍、または弱拍のこと。一般的にロックやジャズでは弱拍であるアフタービートを強調して演奏されるため、ロックやジャズのようなビートの曲をアフタービートの曲と呼ぶようになっている。
アフレコ
映画、テレビなどで、画面のみを先に録画、編集し、それに合うように後からセリフ、音楽、効果音などを録音すること。
アフロ・キューバン
本来の意味はアフリカ系キューバ人のことで、一般にはラテン系音楽の1ジャンルの呼称。ジャズやビッグ・バンドの編成にラテン・パーカッションを加えて演奏されるのが普通。
アベイラブル・ノート・スケール
あるコードとそのテンションから導きだされたスケールのこと。もちろん同じコードであってもその曲のなかでの性格、役割によってスケールは異なる。
アボイド・ノート
アベイラブル・ノート・スケール上でそのコードの機能を邪魔してしまう音のこと。たとえば、トニックの時のCのコードでFの音はsus4を感じさせてしまうためアボイド・ノートになる、という具合である。絶対に使ってはいけない音という意味ではなく、経過音として短い音符で使う分には問題がない。
アポヤンド
ギターやベースの弦を指の腹側で弾いた直後に次の弦上でストップさせる右手の奏法のひとつ。クラシック・ギターやフラメンコ・ギターで一般的だった奏法だが、しっかりとした太い音が得られるため、現在ではエレクトリック・ベースでも必要不可欠な奏法となっている。
アメリカン・プログレッシブ・ハードロック
プログレッシブ・ロックとは70年代にイギリスを拠点に流行した、内容や形式が斬新なロックスタイルのことで、その中心だったブリティッシュに対して、アメリカで作られたプログレシッブ・ロックをアメリカンと呼ぶ。また、ヨーロッパで作られたものをユーロと呼ぶ。
アメリカン・ロック
'60年代の後半から'70年代にかけて活動したザ・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンド、ドゥービー・ブラザーズなどに代表される、リズム&ブルース、カントリー&ウエスタン、ゴスペルなどのアメリカの伝統音楽の要素を取り込んだロック。
アラベスク
〈アラビアふうの〉の意。装飾的で幻想的な小品に用いられる標題。シューマンやドビュッシーの作品が有名。
アリア
オペラ、オラトリオ、カンタータなどのなかで歌われる、叙情的な独唱曲。
アルコ
弦楽器で、弓を使って演奏すること。英語ではボウイングという。反意語はピチカート。
アルト
女声の低音域。転じて同一族の楽器のなかで、アルトの音域または性格をもつものをいう。アルト・フルート、アルト・サクソフォン、アルト・トロンボーンなど。
アルペジオ(アルペッジョ)
和音をばらして一音一音発音させる演奏法。ギターやピアノ、ハープなどの楽器で効果的に使われる。一定のパターンでリズミカルに演奏することが多が、単に和音をポロロン(ジャラーン)と流して弾く場合もアルペジオと呼ぶことがある。
アレグレット
〈やや速く〉。
アレグロ
軽快に、陽気な、快活な、の意味のイタリア語。速度用語として使われているが、発想用語的意味は大きい。
アレグロ・モデラート
〈ほどよく速く〉。
アレンジメント
編曲のこと。普通アレンジと略して言われている。一般的にはあるメロディをもとに、数種の楽器で演奏して全体がひとつの音楽になるように譜面を書く作業のこと。同じメロディでもバンド編成、作りたい音楽のムード(ラテン的に、クラシック的に……etc.)によってその聞こえ方は大きく変わってしまうため、アレンジメント(アレンジャー)の役割は非常に重要。
アンコール
アーティストが聴衆の声援に応えてプログラム以外の曲を演奏すること。
アンサンブル
合奏のこと。例えば弦楽器のみの編成ならストリングス・アンサンブル、金管楽器のみならブラス・アンサンブルなどという。また、その曲やバンドの総合的な調和を指して、「あのバンドはアンサンブルがいい」というふうにも使われる。
アンダンテ
歩くようなテンポでの演奏を指示する速度用語。
アンダンティーノ
アンダンテの性格をもつ小品。速度標語として〈アンダンテよりやや速く〉
アンティシペーション
先取音、先行音のこと。後に弾かれる(和音の)音を先取りして弾くこと。
アンビエント
環境音楽。積極的に聞き手に働きかけることなく、環境の一部として存在する音楽のこと。
アンビエント・ハウス
環境音楽的要素を盛り込んだハウス・ミュージックの一種。環境音楽というのは、従来の音楽と違って積極的に聞き手に働きかけることなく、環境の一部として存在する音楽のこと。「踊らせない」ハウス・ミュージック。
アンプ
アンプリファイアの略で、増幅装置のこと。その目的に応じて、ベース・アンプ、ギター・アンプ、オーディオ・アンプなど様々なアンプが存在する。若きバンドマン諸君は、アンプをベーアン、ギーアンなどと省略して呼ぶこともある。
アンブシュア
主に管楽器を演奏する際の口唇の状態。
アンプラグド
生楽器だけで演奏すること。(電気を使わないので)プラグを通さない、という意味。もとはアメリカのMTVの1コーナーで、有名アーティストが多数出演してアンプラグド・ライブ・アルバムを出し、ブームになった。単なるアコースティカルな音楽というより、既存のヒット曲のアレンジを変えて違う雰囲気が楽しめるのが魅力。
アンプロンプチュ
→即興曲

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