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ティンパニ

マレットが音質を左右する

頭が木やフェルト、柄が木のマレット

頭が木やフェルト、柄が木のマレット

竹製のマレット

竹製のマレット


ティンパニを叩くマレット(バチ)は音質をもっとも左右するといわれます。シャープな音、明快な音、柔らかい音など、表現したい音に合わせて奏者はシーンごとに使い分けています。
マレットの頭の部分にはフェルト、コルク、木、ネルなどが、柄(え)の部分には木や竹が用いられます。竹を使うなんて少し意外かもしれませんが、竹製の柄はヨーロッパで好まれていて、軽くて扱いやすく手の微妙なコントロールを忠実に伝えられる点が人気です。まっすぐで節の位置がそろった2本の竹を組み合わせて、1組のマレットにしてあります。

昔のマレットは短かった

モーツァルトらが活躍したバロック時代には、今より一回り小さな手締め式のティンパニが使われていました。叩くマレットの柄は木製で短く、音も"テンテンテン"といった軽い音だったようです。モーツァルトが今のティンパニの深く響き渡る音を聴いたら、さぞびっくりするでしょうね。

マレットの持ち方

マレットは、演奏家によって本当に様々な握り方があります。
どんなマレットにも、握る位置としてちょうど良い場所があります。おおよそマレットのお尻の方から1/3~1/4くらいのところを、親指の腹と人差し指の第二関節(あるいは中指の第一関節)あたりでつまむように握り、薬指と小指は 添える程度に触れます。両手とも同じ握り方をするのが基本です。

手首などを使ってマレットを上下に振ってみて、握っている位置がずれて来ないようにしなければいけません。これには、親指と人差し指(あるいは中指)だけでしっかり押さえるようにします。他の指を使って握り込むと、良い音が出ません。
構えたときに、手の甲が真上を向く形にする方法もありますし、両手とも手の甲は真横を向く方法もあります。

大切なのは、楽器を鳴らすときです。マレットの頭がヘッド(皮)を押さえつけてしまうような当て方にならないように、つまりマレットの頭が素早く跳ね返るような握り方を工夫してください。先にも述べましたが、全部の指を使って強く握りこんでしまうと、良い音になりません。
楽器の正しい響き方を知るために、マレットの頭を下に向けた状態で縦に握り、ティンパニヘッドに10cmほど上から真下に手を離して落としてみてください。 マレットは、自然に真上に跳ね返ってきますので、それをうまく受けてください。楽器がちょうどよい力のバランスでちょうど良い跳ね返り方をするので、自然な響き方をします。そのときの音色を、自分でマレットを握ったときに出せるかどうか挑戦してみてください。

 

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