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音楽人物事典

アルノルト・シェーンベルク

Arnold Schoenberg

1874~1951 オーストリア人 アメリカに没す 近・現代 作曲家

アルノルト・シェーンベルク

シェーンベルクは"無調性音楽""12音技法"を開発した20世紀の代表的作曲家である。シェーンベルクは小さい頃からヴァイオリンを習い、9歳の頃には作曲をし、友人らと室内楽の演奏を楽しんでいたが、1894年にウィーンの作曲家/指揮者ツェムリンスキーに出会い彼から対位法を学んだ。それ以外、シェーンベルクは独学である。シェーンベルクの作品は3期に大別することができる。1.初期の代表的作品はロマン後期の色彩が強く残る弦楽6重奏曲「浄められた夜」(1899年)であり、曲はあたかも調性があるかのように響くが、和声は予期できない方向に延々と進み、焦りを感じさせる究極のロマンティシズムを生んでいる。2.中期は無調時代で、傑作は1912年のメロドラマ「月に憑かれたピエロ」であり、作品は21曲の"台詞(歌)と管弦楽器の響きの表現的組合せ"からできている。また、無調時代の作品で最も人気があるピアノ曲は「Op.19 6つの小品」である。3.シェーンベルクは後期の1924年に作品「Op.25 ピアノ組曲」で完全な12音技法を完成した。12音技法とは1オクターブ内の12の音を任意に並べた"音列"を基にした作曲技法である。シェーンベルクはユダヤ系であったため、33年にナチス・ドイツの台頭を避けてフランス経由でアメリカに亡命した。シェーンベルクの12音技法完成への過程には2人の優秀な弟子で作曲家のアントン・ヴェーベルンとアルバン・ベルクがいたことを追記しておく。
(参考資料:中村菊子著 『ピアノレパートリーガイド』)

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