音楽ジャーナリスト&ライターの眼 ~今週の音楽記事から~

新聞社の音楽記事、音楽ライターによる書き下ろし記事を集めたウェブサイトです。(毎週、月・木更新)

新聞記事

つぶやく・ブックマークする

    <歌謡ルネサンス>まだまだ自分探し中/歌の映像を描写する=専門編集委員・川崎浩

    配信日: | 配信テーマ:その他

     ◇まだまだ自分探し中

     いつまでも「おニャン子クラブの」とは言われたくないだろうが、城之内早苗が「おニャン子」でデビューしたのが1985年。しかし、演歌の道へのあこがれを消し去れず、翌年に演歌歌手デビューした。演歌生活30年を超えるベテランなのである。

     「17日で49歳。『歌を演じる』という仕事を長くやれて本当に幸せ。まだまだ自分探しをしている気がする」と演歌の難しさを実感しているようだ。「今歌う『豆桜』(テイチク)は喜多條忠先生の詞、岡千秋先生の曲という大先生コンビの作品。男性をじゃましない昭和の女、という設定で『いい時代のいい女』を演じている」。ブログで文章を考える機会が増え、「最近理屈っぽいかな」と笑う。

     ◇歌の映像を描写する

     「荒木とよひさ詞・三木たかし曲」と言えば「テレサ・テン」である。コンビが作り出すイメージとメロディーは鮮烈であり、歌手は大仕事である。チェウニは昨年、2人が作った「蒼空(あおぞら)の神話」を歌った。「大変な挑戦だったけど、さすがにいい曲で歌いがいがあった。今度は、チェウニな感じね」と、相変わらずマイペース。新曲は田久保真見、田尾将実の詞曲コンビの「風のようなひと」(テイチク)である。

     「私は歌の主人公を演じない。歌全体の流れが映像のように見えて、それを描写して伝える感じかな」と城之内とは異なる表現法を説明する。キャリアを重ねながらこうして各々個性を確立していくのだろう。

    新聞記事一覧を見る

    その他 のテーマを含む関連記事

    <大衆音楽月評>ムッシュの「時代」にお別れ=専門編集委員・川崎浩

     日本で「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と言えば、最初に頭に浮かぶのが3月1日に78歳で亡くなったムッシュかまやつである。もちろん大スターなのだが、そんなそぶりは一度たりとも見たことがない。いつも若者を立て、後ろでたばこをくゆらせていた。 5月2日、東京都内のホテル...

    [名言巡礼]あなたが船を選んだのは 私への思いやりだったのでしょうか

     ◇伊勢正三「海岸通(どおり)」(1975年)  ◆望郷に淡い恋を重ね ステージからさざ波の音が流れた後、伊勢正三(65)が海のきらめきを伝えるようにギターを優しく爪弾き始める。生まれ育った大分県津久見市で8年ぶりに聴かせる最初の歌は、「海岸通」だった。 彼が暮らした家...

     

    ページの先頭へ戻る

    • RSS
    • お問い合わせ