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    <歌謡ルネサンス>50年かけた最高の歌/夫作曲の新作に感動=専門編集委員・川崎浩

    配信日: | 配信テーマ:その他

     ◇50年かけた最高の歌

     歌謡界を代表する作曲家・浜圭介と歌手・奥村チヨが夫婦なのはよく知られるところである。浜は歌手デビューの後、1966年から作曲活動を開始。68年浜圭介を名乗り、71年に奥村に提供した「終着駅」が大ヒット。74年結婚した。

     「作曲生活50年。渾身(こんしん)の力を込めた」と、奥村歌唱の「Be With You−あなたに逢(あ)えた−」と浜自身が歌う「慕麗路(ボレロ)」をカップリングしたシングル(ワーナー)を発表した。「今、いい歌謡曲を残すのって大変なこと。他人頼みでは何もできない時代になった。奥村の曲は、最高の歌を彼女のために作った。僕のは、母をしのぶ歌。両方とも他人には渡せなかった」と浜は明かす。

     ◇夫作曲の新作に感動

     「高齢の両親と一緒に過ごす時間が欲しくて、私はずっと歌から離れていた。ところが3年ほど前に夫が『いい作品を残したい。この曲は君しか歌えない』と旅先で言い出した。帰って聴いたら感動にふるえた」と奥村チヨ。ただ、12年歌手活動をしていない。「もう、練習が大変で……」と苦笑するが、ハスキーでいながら伸びのある声は絶頂期と変わらない。静かに語るような歌唱は「この曲のために夫が特訓してくれた」のだとか。しみじみと心に染み入るメロディーは絶品である。

     浜は「『終着駅』の時『歌ってください』ってお願いした。50年後に『あなたしかいない』って、またお願いしちゃったね」と照れ笑いした。

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