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    <歌謡ルネサンス>苦難の道乗り越え/原点返り自ら見つめ=専門編集委員・川崎浩

    配信日: | 配信テーマ:その他

     ◇苦難の道乗り越え

     演歌は歌そのものだけでなく、歌手の歴史を「聴く」ことが少なくない。歌手にも「苦難の道」を求めるようである。

     あまりいい習慣とは思えないが、青木美保の苦難は相当であった。五木ひろしに見いだされ、1984年にデビュー。新人賞を総なめにするも、2000年に発声障害を発症。病名も分からないまま治療に専念し、11年に「どうしても歌いたくて」再デビューした。「声が出ないころ生きていけない気持ちだった。出るようになってもうまく歌えない。情けなかった」

     今、麻こよみ詞、岡千秋曲の「秋燕」(キング)を歌う。「やっと自分が出てきたかな。全てに感謝したい」と素直に喜ぶ。

     ◇原点返り自ら見つめ

     五木ひろしの物まねのようにも聴こえる時があったのが山崎ていじである。今の名は2014年の「昭和男唄」からだが、それ以前に漢字「悌史」でデビューしており、セミプロ時代も含めると、20年超のキャリアとなる。「憧れは五木さん。似せようと歌っていたから『似てる』は褒め言葉だった」と正直に明かす。

     さわだすずこ詞、弦哲也曲の「男のひとり言」(コロムビア)が新曲。「夢破れ故郷に帰る男の寂しさを描いたのが前作『夜汽車』。新曲は男に付いて来てくれる愛する人を描く。原点に返って自分を見つめよということ」。まさに原点である自主盤時代の曲も入れたアルバム「ベストコレクション」(同)も発売した。

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