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    ピアニスト、俳優、作曲家の顔をもつ清塚信也が、ドラマ《代償》の音楽をレコーディング

    配信日: | 配信テーマ:クラシックその他

     数々のコンクールにおいて優勝を果たし、ロシアに留学経験をもつピアニストとして、また映画に出演する俳優として、さらに映像作品のサウンド・トラックの作曲や音楽監督を務めるなど、幅広い活動を展開している清塚信也が、ユニバーサル・ミュージック移籍第1弾のアルバムをリリースした。

     小栗旬主演のHuluオリジナルドラマ「代償」(11月18日1話&2話同時配信、以降毎週金曜配信、日米同時配信全6話)のエンディング・テーマ「代償」を含み、ベートーヴェンやラフマニノフ、ドビュッシーから「日本の四季」をテーマとしたさまざまな作品まで、多彩な曲を収録した、「あなたのために奏でたい」というコンセプトに基づく新録音である。

    「今回の録音は、いま本当に自分がしたいことをする、ということができたアルバムです。ぼくはこれまでいろんな活動を行ってきましたが、それらすべてを視野に入れ、音楽界と映画界で経験を積んだことを生かしたつもり。いま出せるものをすべて出したという感じですね」

    「代償」の曲は、パッとアイディアが浮かび、自然な形で曲作りができたという。

    「ぼくはどこかにこもって集中しなくては旋律が書けないとか、静かな場所でないと曲想が浮かばない、などということはまったくありません。街のカフェの片隅でも大丈夫。もちろん日常生活のなかでいろんなことを体験し、その積み重ねが自分のなかに蓄積されているのでしょうが、今回もすぐに書けました」

     清塚信也は、昔から大変な努力家だ。いったんこの道に歩みを進めようと思ったら、3時間ほどの睡眠で、目標に達成するまで一気に突き進む。自分にできる最大限のことを行い、わき目も振らずに突進していく。

    「でも、最近は大人になったというか、自分を抑制する術を身に着けました。自分と同じような生き方、時間の使い方、仕事のやり方を人に押し付けてはならない。その専門分野の人がいたら、自分の感情は抑えてその人にすべて任せる。プライドを傷つけられるようなことに出合っても、けっして落ち込んだりキレたりせず、“ああ、相手もふつうの人間なんだ。気にしない。人間なんて、所詮動物みたいなものだから“と割り切るようにする。この精神を身に着けたら、とても楽になりました」

     以前は、やはり人間関係において感情を押し殺すのは非常に難しい場合が多々あったが、いまは達観しているようだ。

     そんな彼の作り出す音楽も大人の空気をただよわせ、情感豊かで印象深い。この新譜ではピアニスト、作曲家の両面を披露しているが、近い将来、ショパンを題材とした音楽ドラマの台本を手がけたいという。もちろん、演奏と作曲も自身が担当する。

    「夢はたくさんあるんです。やりたいことは山ほど。映画が好きなので、毎日HuluやCSで1本は見ていますが、そうした映画からも多くを学んでいます」

     多彩な活動を鮮やかなステップでかろやかにこなしているように見えるが、実は身を削って創作に挑む、ある種の修行僧のような一面も持ち合わせている。2017年4月からはアルバムの内容とリンクしたコンサート・ツアーをスタートさせる。ひたむきに目標に向かって進んでいくKIYOZUKAの音楽から、活力と気概を受け取りたい。

    『KIYOZUKA』(ユニバーサル/12月7日発売)

    2016年11月17日音楽ジャーナリスト&ライターの眼(1版)掲載 執筆記者:伊熊よし子

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