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音が明瞭になり、長時間でも疲れない響きに
■薄さ3cmのパネルを壁に取り付けるだけで
楽器練習室やオーディオルーム、会議室などを快適音響空間に

ヤマハ 調音パネル 『TCH』

− 6月15日(火)から発売 −

ヤマハ 調音パネル 『TCH』 ヤマハ 調音パネル 『TCH』
メーカー小売希望税込価格:31,500円(本体価格:30,000円)

2010年6月1日

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、楽器練習室やオーディオルーム、会議室などの壁に取り付けるだけで、その空間の音の響きを改善し、楽器練習や音楽鑑賞、会話などを心地よく行えるようにする、ヤマハ 調音パネル『TCH』を6月15日(火)から発売します。


<価格と発売日>

品名 品番 メーカー小売希望税込価格(本体価格) 発売日
ヤマハ 調音パネル TCH  31,500円(30,000円) 6月15日(火)
※大きさは幅約60cm、高さ約90cm、奥行き約3cmで、設置枚数の目安は会議室利用の場合は1枚/畳、楽器練習室利用の場合は2枚/畳です。
※取付金具付属。別途、取付費等が必要となります。
◎初年度販売予定数:2,000枚

<製品の概要>

 当社は、大がかりな工事なしに既存の建物内に手軽に設置できる防音室「アビテックス」シリーズを1986年から発売しているほか、業務用など多くの防音室ラインアップを揃え、好評を得ています。また「音・音楽」をコアとした事業を展開する当社は、楽器をはじめ、サラウンドシステムなどAV機器、音響・PA機器等、音にまつわる製品の開発を通じて“良い音を生み出す”ことを追求する一方、音空間の研究や制御システムの開発など、“音を聴く”ための良い環境づくりにも努めてきました。

 このたび発売するヤマハ調音パネルは、そうした音響の研究から生まれたもので、楽器練習室や、オーディオルーム、ホームシアタールーム、会議室などの壁に設置するだけで、その空間の音響特性を最適化し、良質で快い響きの空間とする製品です。
 住宅の居室、数人から数十人規模の会議室、音楽スタジオなど現代建築による小空間は、壁や床、天井などが堅い材料になったり、プライバシー重視で機密性が高くなっていることなどが原因で、響きが多すぎたり、不快な響き(フラッターエコー[注1]、ブーミング[注2]:下部<注>参照)が起こっています。こうした“音響障害”を抱える空間が、あまり気づかれないままに増加していると考えられます。
 ヤマハ調音パネルは、楽器練習室や会議室などの小空間の壁に設置するだけで、その空間の“音響障害”を抑制し、声や楽器音、音楽などが心地よく響くようにする効果があります。なおパネル1枚のサイズは幅約60cm、高さ約90cm、奥行き約3cmで、設置枚数の目安は会議室利用の場合は1枚/畳、楽器練習室利用の場合は2枚/畳となっています。

 当社が実際に設置試験を行った結果、会議室では「相手の声が明瞭に聞こえる」「大きな声を出さなくていい」「会議をしていて疲れなくなった」などの反応をモニターから得ています。また音楽スタジオや楽器練習室における評価実験でも「音が締まっているのに圧迫感がない」「部屋の開放感を感じる」「アンサンブルで他の楽器もよく聴こえる、演奏しやすい」「長い間演奏しても疲れなさそう」といった声が聞かれました。さらにオーディオルームやホームシアタールームに試験的に設置した場合は、「低音が引き締まる印象がある」「全体にすっきりする」「音像定位がよくなる」「今まで聞こえなかった細かな音に気づいた」などの共通した印象を得ています。

 詳細は以下の通りです。

<主な特長>

1.「吸音」と「散乱」を最適なバランスにコントロール
独自のパネル構造技術により、125〜4,000Hzの広い帯域でほぼ平坦な吸音特性を発揮、散乱特性も併せ持っているため、一般的な吸音材では得られない、音響障害の抑制されたクリアで心地良い空間を作り出します。
ヤマハ 調音パネルの吸音特性
ヤマハ 調音パネルの吸音特性
2.わずか3cmの厚さで省スペースに設置可能
設置後の薄さは約3cmながら、特に低音域で優れた吸音特性を発揮します。グラスウールでは、およそ70cmもの厚さを必要としていた低音域(周波数125Hzまでの場合)の響きの制御が、わずか3cmで可能となり、本来の部屋の広さを有効に使えます。
3.リビングルームなど音が響き過ぎる部屋では、アップライトピアノの背面に設置することで響きを最適化
ピアノの背面での実証実験とモニターの感想(図はイメージ)

ピアノの背面での実証実験とモニターの感想(図はイメージ)

日本のリビングルームなどアップライトピアノが設置される部屋の多くは、音が響きすぎる傾向にあります。そのような環境において、アップライトピアノを設置している後ろの壁に、ヤマハ調音パネルを設置することで響きが最適化され、繊細な演奏表現が可能になります。また、速いテンポでも一音一音がしっかり聞き取れ、ピアニシモなども明確に表現することができるようになります。

<ご参考−調音パネルの構造>

 ヤマハ調音パネルの基本要素は「音響共鳴管」と「堅い反射面」です。1本の管の片面の一部に開口部を設け、上下に長短2本の共鳴管を作り出すと、2つの周波数で共鳴する音響共鳴管ができます。これをパネル状に連結すると、開口部回りに堅い反射面が構成されます。
 この独自の構造により、入射する音に対して、「開口部」から放射される音と「堅いパネル面」から反射される音が相まってほど良い散乱効果を生み、同時に「開口部」での音のエネルギー消費による吸音効果も得られます。
 つまり、1枚のパネルで「吸音」と「散乱」作用をバランスよく両立させることを狙いました。音響共鳴管を適切な長さで組み合わせるなど、低音から高音にわたる領域で性能を確保する工夫を施しています。
調音パネルの構造
ヤマハ調音パネルの技術的詳細は昨年7月に発表したニュースリリース
[小空間向けの音響調整に最適な「音場制御パネル技術」を開発]をご参照ください。
http://www.yamaha.co.jp/news/2009/09071702.html

<注>

1.フラッターエコー
平行対向壁面による多重反射に起因する音響障害で、ビィーンという耳障りで不快な響きが特徴です。
2.ブーミング
低音がブンブンと尾を引くように響く現象で、反射により生じる同じ周波数の複数の音波が重なり合うことによってできる定在波により、特定の低い周波数が強調されることで起こります。

<主な仕様>

商品名 ヤマハ 調音パネル
品番 TCH
本体寸法 幅600×高さ900×奥行き28(mm)
材質 MDF(表面材基材)
オレフィンシート(表面化粧材)
合板(芯材)
重量 約4.3kg/枚
ホワイト
制御周波数 125〜4,000Hz
設置枚数の目安 会議室  :1枚/畳
楽器練習室:2枚/畳
会議室に調音パネルを導入した例
楽器練習室に調音パネルを導入した例
会議室(上)と楽器練習室(下)に調音パネルを導入した例
文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
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