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ピアニストと聴衆の期待を超える「世界最高のピアノ」を目指したモデル
■ヤマハピアノのフラッグシップモデル

ヤマハ コンサートグランドピアノ

CFシリーズ
The CF Series
−『CFX』、『CF6』、『CF4』の3モデル、5月11日(火)受注開始−

ヤマハ コンサートグランドピアノ 『CFX』 ヤマハ コンサートグランドピアノ 『CFX』
税込価格=19,950,000円(本体価格19,000,000円)

ヤマハ コンサートグランドピアノ 『CF6』 ヤマハ コンサートグランドピアノ 『CF6』
税込価格=13,020,000円(本体価格12,400,000円)

ヤマハ コンサートグランドピアノ『CF4』 ヤマハ コンサートグランドピアノ 『CF4』
税込価格=11,445,000円(本体価格10,900,000円)

2010年5月11日

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、アコースティックピアノの新製品として、コンサートホール用グランドピアノのフラッグシップモデル、「The CF Series」(CFシリーズ)3モデルを、5月11日(火)から受注開始いたします。


<価格と受注開始日>

品名 品番 税込価格(本体価格) 受注開始日
ヤマハ コンサートグランドピアノ
The CF Series
(CFシリーズ)
CFX 19,950,000円(19,000,000円) 5月11日(火)
CF6 13,020,000円(12,400,000円)
CF4 11,445,000円(10,900,000円)
◎初年度販売予定数:合計30台

<製品の概要>

 ヤマハピアノは、創業者の山葉寅楠(やまはとらくす)が1900年(明治33年)にピアノ製造を始めて以来、2002年にはグランドピアノ製造開始100周年を迎えています。中でも、協奏曲などオーケストラを伴う音楽やソロ楽器としてコンサートホールで演奏することを目的として使用され、ピアノの最高峰と称されるコンサートグランドピアノについては、1950年に初代モデルを発表後、多くの世界的アーティストの協力を得て製品の改良を続け、1991年にはその集大成と言える『CFIIIS』を発売。世界各地のコンサートホールに備えられたほか、数々の国際コンクールの公式ピアノにも採用されてきました。  今回受注を開始する「The CF Series」(CFシリーズ)は、『CFIIIS』の後継機種として「世界最高のピアノ」を目指して世に送り出す、ヤマハのピアノ製造技術の粋を集めたコンサートグランドピアノのフラッグシップモデルです。
 「CFシリーズ」は、木材・金属・音響など各分野の設計者、生産技術者、調律師、世界各地でアーティストサポートを行なう「ヤマハアーティストサービス」のスタッフなど延べ約40人のメンバーが、19年の歳月をかけて開発にあたってきました。仕様がほぼ固まった2008年には、世界各地から招聘したトップピアニスト達による「評価会」を実施し、数々のアドバイスを得て仕様をさらに細部で調整、改良を施して製品化に至りました。
 「CFシリーズ」のコンセプトは“美が響く力”です。幅広い音色と音楽的な歌声である“美”と、比類ない音の鳴りを表す“力”を両立することで、際立った表現力を実現し、アーティストが真に音楽的な演奏を行うことを可能にするコンサートグランドピアノを目指しました。また大規模なコンサートホールにおけるフルオーケストラとの共演による協奏曲の演奏などでも、オーケストラの音圧にしっかりと拮抗できる、堂々とした存在感のある音づくりを行いました。
 さらに、これまでの音づくりにおける蓄積とヤマハならではの最先端の科学技術を用いて、本体、響板、フレーム、弦の振動や部材相互の干渉などあらゆる要素を分析し、ピアノの設計に採用しています。
 これらの結果、「CFシリーズ」の音の特長である、深く、力強く、豊かな低音と幅広い響きに加え、ヤマハピアノの特長であるクリアな音色を、伸びのある、歌うような響きで奏でることのできる、「世界最高」を目指したピアノとして、その名にふさわしい完成度となりました。また力強いフォルテシモだけでなく、繊細なピアニシモにおいても、明確な音像や、美しく叙情的なフレージングが可能な音色構成、ピアニストが望む音を奏でることができる表現力など、究極の楽器としてのコンサートグランドピアノにふさわしい、理想的な音を実現しています。  モデル名には、伝統とともに親しまれてきた「CF」の名称を各モデルに継承しています。モデル構成は、フルコンサートグランドピアノモデルを大きな飛躍と可能性を意味する「X」を組み合わせた『CFX』をフラッグシップモデルとし、あわせて奥行きの短い『CF6』と『CF4』というサイズのバリエーションを用意、ホールの規模や演奏形態に合わせて選べるラインアップとしています。
 なおデザインは、コンセプトである“美が響く力”を表現した、力強く美しい、革新的なシルエットを採用。一目でヤマハの「CFシリーズ」と分かる堂々とした外観で、伝統を受け継ぎながら新しい時代を切り拓こうとする、ヤマハの強い意志とアイデンティティを示しています。
 詳細は以下の通りです。

<主な特長>

1.響板を理想的に振動させる手法の確立
ピアノの構造上、音の響きに最も影響を与える響板系の設計を見直しました。響板の湾曲を成形する際、響板が自由に振動できるように、取り付ける部品の形状や取り付け方法に工夫を凝らしています。これにより演奏者の要求によく応え、ストレスなく豊かに振動する響板を実現しました。なお素材には弾力があって丈夫なヨーロッパスプルースを厳選して使用しています。
2.支柱系の強化により、充実した響きを実現
『CFX』の支柱構造
『CFX』の支柱構造
これまで以上に力強い響きを実現するため、支柱の奥框(おくがまち)の寸法を厚くすると共に、支柱全体の製造方法を見直しました。この新設計により、楽器を支える構造が大幅に強化され、大きなホールの隅々まで響き渡る、ゆとりを持った音量を実現しました。
3.素材から見直した、徹底したハンマー作り
ピアノ本体の基本構造を新設計としたことに伴い、ハンマー作りも素材から見直しました。それぞれの音域について最適な素材と加工方法を追究し、また完成後の整音過程では熟練した職人が一つ一つ手作りで調整を行っています。
4.細部にわたる設計にこだわり、美しい音色を追究
ミュージックワイヤー(ピアノ線)を支えるフレームは、新設計の基本構造に合わせ、響きや弦圧バランスが最適になるような設計としています。ミュージックワイヤーは、低音部に熟練した職人による手巻き弦を採用することで、自由な振動による豊かな音の伸びを実現しました。また、中音部〜高音部は明るく響きのある音色に仕上げています。
5.ヤマハの個性を際立たせるデザインと外装
外観は、コンセプトである“美が響く力”を表現するデザインとしました。また、演奏者の表現力や想像力に干渉しないよう不要な造形要素をそぎ落としています。たとえば脚柱と脚桁、側板と側板後部など、各部で造形の自然な美しさを追究した結果、シルエットは研ぎ澄まされたものとなり、演奏者が美しく見えるようなデザインとなっています。また一目でヤマハの「CFシリーズ」と分かる堂々とした外観により、伝統を受け継ぎながら新しい時代を切り拓こうとするヤマハの強い意志とアイデンティティを表現しています。
外装仕上げは新開発の「漆黒/鏡面艶出し塗装」(現行モデルは「黒/鏡面艶出し塗装」)とし、手作業の艶出しによってピアノのアイデンティティである「黒」の発色を追究しました。なお『CFX』では、コンサートホールの照明による視覚的影響を少なくするため、大屋根上面のみ「半艶仕上げ」を採用、照明の反射を抑える仕上げとなっています。

<主な仕様>

品番 CFX CF6 CF4
外装仕上げ 漆黒/鏡面艶出し塗装
大屋根上面のみ半艶仕上げ
漆黒/鏡面艶出し塗装
寸法 高さ 103cm 102cm 102cm
間口 160cm 154cm 151cm
奥行き 275cm 212cm 191cm
重量 501kg 409kg 366kg
鍵盤数 88鍵
鍵盤 白鍵 アイボライト
黒鍵 黒檀
ハンマー・アクション CFX専用ハンマー
アクション使用
CF6専用ハンマー
アクション使用
CF4専用ハンマー
アクション使用
ペダル 3本(ソステヌートペダル付)
アリコート方式
キャスター 大型ダブルキャスター 中型ダブルキャスター
鍵盤蓋開閉方式 ソフトランディング機構
突上棒ストッパー

<開発の背景>

●ヤマハコンサートグランドピアノの歴史
 ヤマハは1887年(明治20年)に創業、国産第1号のオルガンの製作を経て、1900年(同33年)、ピアノ(アップライトピアノ)の製造に成功しました。
 そして1902年(同35年)にはグランドピアノの製造に成功、2002年(平成14年)にはグランドピアノ製造開始100周年を迎えています。  ヤマハが、最高峰とも言えるコンサートグランドピアノを初めて世に送り出したのは1950年(昭和25年)ですが、当初の評価は必ずしも高いものではありませんでした。
 その後ヤマハは製品の評価を向上させるべく、世界中のコンサート、音楽祭、コンクールにおいて、内外の数々のピアニストとともにテストを重ね、彼らの意見をピアノづくりに反映してきました。
 そして1967年(同42年)に、現在の「CFシリーズ」の原点であるコンサートグランドピアノ『CF』を発売しました。1969年(同44年)には、20世紀最大のピアニストと称されたスヴャトスラフ・リヒテル(1915〜1997)が自らの公演や音楽祭でその『CF』を使用。以後、『CF』の愛用者となり、同時にヤマハのピアノづくりの偉大なアドバイザーとして、ヤマハコンサートグランドピアノの発展をサポートしてくれました。このほか世界的ピアニスト・ミケランジェリの調律師として有名なチェザーレ・A・タローネ(1895〜1982)、ピアニスト・作曲家のグレン・グールド(1932〜1982)など、ヤマハピアノを支持してくれたアーティストは枚挙にいとまがありません。
 続く1983年(同58年)には『CFIII』を発売、翌年のショパン国際ピアノコンクールで、さらに1986年(同61年)にはチャイコフスキー国際コンクールで公式楽器に採用されるなど、国際的な評価が確立されていきました。
 またこれと並行して世界各地に「ヤマハアーティストサービス」を設置、ピアニストの活動を支援するとともに、世界のトップアーティストの忌憚のない意見に耳を傾け、品質向上に努めてきました。
 そして1991年(平成3年)に『CFIIIS』を発売、1998年(同10年)にデニス・マツーエフ氏が、2002年(同14年)には上原彩子氏がチャイコフスキー国際コンクールで『CFIIIS』を弾いて優勝、世界のトップステージでヤマハピアノの優秀性が高く評価されました。  2010年5月、ヤマハはピアノ生産110年、グランドピアノ生産108年、コンサートグランドピアノ生産60年の歴史を経て、世界最高のピアノを目指した新コンサートグランドピアノ「CFシリーズ」を発売します。
 ヤマハでは、今後も世界のアーティストとともに、世界のピアノの頂点を目指し、さらに前進を続けていきたいと考えています。
●ヤマハのピアノづくりの考え方と手法
 ヤマハのピアノづくりは、技術力をベースにした伝統と革新の融合を特徴としています。そして、すべてのヤマハピアノは、自社工場で生産されています。  「CFシリーズ」の開発に携わってきたのは、木材・金属・音響など各方面を専門としている設計者、試作品を作り上げる生産技術者、コンサートで調律を担当する調律師、そして各地のピアノコンクールでピアニストをサポートする「ヤマハアーティストサービス」のスタッフなど延べ40人にのぼります。
 「CFシリーズ」の組み立て工程は、熟練した職人の手作業で行っています。特に整音時間は納得ゆくまで十分な時間をかけており、技術力の高い熟練した職人が担当しています。
 また素材は最高級のものを求め、例えば響板の材料は、購入した木材の中で数%しか取れない、最良の部分を使用しています。  ヤマハでは、ピアノの音づくりについて、最先端の科学技術を用いて多方面から研究を行っています。例えば、最新のコンピューターを利用した弦や響板の振動解析、高速度・高精度撮影の技術を駆使したハンマーの打弦の研究などがあります。また、天然木材を多用するアコースティックピアノにとっては木材物性の研究も大きなテーマです。それらの研究成果が、製品設計に活用されています。
 さらに、ニューヨーク、パリ、東京、ロンドン、ソウル、北京、上海に「ヤマハアーティストサービス」を設け、直接ピアニストと技術者が対話しながら、ピアニストからの評価を開発にフィードバックすることで、理想のピアノづくりを目指しています。
 「CFシリーズ」の開発にあたっては、世界の約40人のトップピアニストを招いて協力を仰ぎました。評価会では、ヤマハアーティストに加えて普段はヤマハを弾かないピアニストも招き、良好な状態の他メーカーのピアノとヤマハの試作品の比較を、実際のコンサートホールでくり返し行いました。そうした結果のフィードバックが最終的な製品の仕様に活かされています。  ヤマハ「CFシリーズ」の開発テーマは「超え続けることが、在り続けること」。今後も最高のピアノづくりのため、努力を続けていきます。

<ご参考>

ヤマハグランドピアノのラインアップ(概念図)
品番 税込価格 寸法(高さ×間口×奥行、cm)
●コンパクトグランドピアノ
A1L 1,260,000円 99×146×149
●Cシリーズ
C1 1,470,000円 101×149×161
C2 1,680,000円 101×149×173
C3 2,047,500円 101×149×186
C5 2,310,000円 101×149×200
C6 2,730,000円 102×154×212
C7 3,255,000円 102×155×227
●Cシリーズ XAエディション
C3XA 2,572,500円 101×149×186
C6XA 3,360,000円 102×154×212
●Sシリーズ
S4B 4,515,000円 101×150×191
S6B 5,040,000円 102×154×212
●コンサートグランドピアノ
CF4 11,445,000円 102×151×191
CF6 13,020,000円 102×154×212
CFX 19,950,000円 103×160×275
文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
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