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ヤマハ(株)掛川工場の二酸化炭素排出量削減施策について

〜コージェネレーションシステムの導入とボイラー燃料の転換を実施〜

写真1:コージェネレーションシステムおよびLNGサテライト設備(全景) 写真1:コージェネレーションシステムおよびLNGサテライト設備(全景)

写真2:コージェネレーションシステム設備(発電機本体) 写真2:コージェネレーションシステム設備(発電機本体)

写真3:LNGサテライト設備 写真3:LNGサテライト設備

2009年2月13日

 ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、掛川工場の敷地内(静岡県掛川市領家1480)に、コージェネレーション(Cogeneration 熱電併給)システムを導入し、あわせて熱供給設備として使用してきた重油焚きボイラーを、LNG(液化天然ガス ※注1)を燃料とする天然ガス焚きボイラーに更新し、2月23日(月)より稼動を開始いたします。これらにより、原油換算で前年度実績に比べ年間約420キロリットル相当の一次エネルギーの使用量削減と、年間約2,900トンの二酸化炭素CO2排出量の削減が可能となります。
 掛川工場でのコージェネレーションシステムの導入は、2006年12月ヤマハ(株)天竜工場(現ヤマハファインテック(株))以来、また、ボイラー燃料の重油から液化天然ガスへの転換は、2008年3月の豊岡工場についでいずれもヤマハ(株)およびグループ会社として3サイト目となります。


 コージェネレーションシステムは、ガスや重油などの燃料を用いて発電するとともに、その際に発生する排熱を冷暖房や給湯などに有効利用し省エネルギー化を実現するシステムです。これにより、エネルギー使用量と二酸化炭素排出量の削減が可能になります。
 掛川工場では、現在2010年中の完了を目指し本社グランドピアノ工場の移転を進めています。これにともない蒸気や電気などのエネルギー能力を現状より増強する必要があるため、今回の増強にあたってCO2削減効果の高いコージェネレーションシステムを導入したものです。
 今回導入のシステムは、天然ガス仕様のエンジンで発電機(1,260kW)2基を運転し、発生する排熱を蒸気・温水として工場内の空調及びピアノの生産工程に利用します。
 さらに、従来工場内の空調やピアノの生産工程用の熱供給設備として利用してきた重油焚きボイラー9基(内3基は本社工場からの移設・再利用)を、今回コージェネレーションシステムの導入にあわせて天然ガス用のボイラー設備に変更いたします。LNGは重油に比べ単位重量あたりの発生エネルギーが大きく、また二酸化炭素発生量は少ないため、従来と同じエネルギー量を供給しながら、二酸化炭素を削減することができます。さらに、LNGの成分には硫黄分が含まれていないため、硫黄酸化物(Sox)の排出量も削減することができます。

 なお、これらの設備の設置・運営にあたり、新エネルギー事業者支援対策事業(コージェネレーション)並びにエネルギー多消費型設備天然ガス化推進補助事業の補助金を受け、省エネルギー支援サービス(Energy Service Company、以下ESCO ※注2)を活用します。

 ヤマハ(株)およびグループ会社では京都議定書に記された日本の目標と同じ「2010年度の二酸化炭素排出量を1990年度比で6%削減すること」を目標に掲げています。あわせて、エネルギー使用量の多い5つの主要サイトについて2004年度から二酸化炭素排出量削減のためコージェネレーションの導入、あるいはボイラーの燃料転換を計画し、進めてまいりました。今回の掛川工場の導入により、当初の導入計画は完了したことになります。これらにより、二酸化炭素の削減量は合計で約7,600トンが見込まれます。これは、ヤマハ(株)およびグループ会社生産系1990年度CO2排出量の約7%に相当し、今後このままの削減ペースが維持できれば、6%削減の目標は達成できる見込みです。
 当社では今後も引き続き環境に対する取り組みを、企業の総合的な活動のなかでも重要な課題として位置づけ、実践してまいります。

※注1 LNG(液化天然ガス、Liquefied Natural Gas 天然ガスを-162℃に冷却して液化させたもの。タンクローリーによる陸上輸送が可能なため、都市ガス(天然ガス)の供給エリア外でも使用することができます。)

※注2 ESCO(Energy Service Company)事業
工場やビルの省エネルギー改善に必要な「技術」「設備」「人材」「資金」などを包括的に提供し、それまでの環境を損なうことなく省エネルギーを実現し、さらにはその結果得られる省エネルギー効果を保証する事業です。
また、ESCOの経費はその顧客の省エネルギーメリットの一部から受取ることも特徴となっています。


これまでのヤマハ(株)およびグループ会社のCO2削減施策
2004年度   ヤマハ(株)本社工場   ボイラー燃料転換
ヤマハ(株)本社工場 太陽光発電システム
2005年度 ヤマハリビングテック(株) コージェネレーションシステム
2006年度 ヤマハ(株)天竜工場
(現ヤマハファインテック(株))
コージェネレーションシステム
2007年度 ヤマハ(株)豊岡工場 ボイラー燃料転換

I コージェネレーションシステム概要

1.導入スケジュール
竣工 2009年2月10日(火)
運用開始 2009年2月23日(月)
2.利用方法
LNG(液体)をLNGサテライト設備により天然ガス(気体)とさせ、それをガスエンジンにて燃焼。
ガスエンジンに直結した発電機で発電。
電力は構内電源として利用し、排熱は熱交換器による冷暖房、および蒸気としてピアノの生産設備や工場内の空調に利用。
(なお、専用のLNGサテライト設備の設置も同時に行っています)
3.設備の種類、仕様、能力等
設備種類 ガスエンジン・コージェネレーションシステム
仕様 発電能力1,260kW×2基、排ガス蒸気ボイラー×2台、温水熱交換機×1台、
温水蒸気式熱交換機×1台、一重二重効用吸収式冷凍機×1台
メーカー 新潟原動機(株)

II 天然ガス焚きボイラーシステム概要

1.スケジュール
竣工 2009年2月10日(火)
運用開始 2009年2月23日(月)
2.利用方法
LNG(液体)をLNGサテライト設備により天然ガス(気体)とさせ、それをボイラーにて燃焼。
ボイラーでの発生蒸気は、ピアノ生産設備や工場内の空調にも利用。
3.設備の種類、仕様、能力等
設備種類 小型ボイラー(多管式貫流ボイラー)
仕様 相当蒸発量 2,500kg/時×3基、2,000kg/時×6基台
メーカー 三浦工業(株)
上記ボイラーのうち3台はヤマハ(株)本社工場からの移設。

III 二酸化炭素排出量・エネルギー使用削減量

二酸化炭素の排出量削減見込 年間約2,900トン
(ヤマハ(株)およびグループ会社2007年度排出量の3%)
エネルギー削減量 原油換算で年間約420キロリットル
*ヤマハ(株)掛川工場概要
アップライトピアノの製造  操業:1965年 面積:257,000m2 従業員数697名(2008年9月末)
文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
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