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おんがく日めくり

10月 13日

シャンソン歌手/俳優、イブ・モンタン誕生(1921〜1991)

メニューを読み上げるだけで感動させた“世界の恋人”

 フランスを代表するシャンソン歌手/俳優のイブ・モンタン。「枯葉」や「セ・シボン」などの名唱で、長らく“世界の恋人”とうたわれました。生まれたのはイタリアで、2歳のときにファシズム政権を逃れて一家で南仏マルセイユに移住。工場労働者や美容師など数々の職業を経験しながら、歌手を目指して酒場で歌う日々を送ります。23歳の時、まだ占領下のパリに出て、つば広の帽子にチェックの上着、カウボーイ姿で舞台に立ったら盛大にやじられ、翌日から栗色のズボンとワイシャツ、ノーネクタイで歌いました。以後、この飾らない舞台衣装がモンタンのトレードマークとなります。

 大歌手のエディット・ピアフと出会い、恋人関係になったのもこの頃で、ピアフはモンタンの南仏なまりを直させようと、歯に鉛筆をくわえたまま歌う練習をさせました。またレパートリーにも注文をつけ、当時流行していたウェスタン風の歌ではなく、深みのあるシャンソンを歌うように勧めたのです。ピアフとの恋人関係は3年程で終わりを告げますが、この時期、ピアフからアドバイスを受けたことで、モンタンは大歌手への道を歩み始めたのです。45年からは映画にも出演し、とくに55年の『恐怖の報酬』で巧みな演技を見せ、俳優としても高く評価されました。

 「レストランのメニューを読むだけで、そこにいる人を涙と感動に誘った」という伝説まである、情感のこもった歌声。この声で口説かれたら、どんな女性もひとたまりもないのでしょうか?“世界の恋人”の名はダテではなく、60年の映画「恋をしましょう」では共演のマリリン・モンローと浮き名を流しました。こうしたロマンスの一方、51年に結婚した女優のシモーヌ・シニョレとはおしどり夫婦として知られ、85年に彼女が死去した際は、一気に老け込んでしまって引退説もささやかれました。ところが87年には、38歳下の秘書のキャロル・アミエルさんと恋仲となり、65歳にして初めての子をもうけ、世間を驚かせたのです。

 歌に映画に恋に、並外れた情熱を注いだイブ・モンタン。91年11月、枯葉舞うパリの病院で亡くなったときは、「モンタンのいないフランス――それは過去の思い出に生きる寡婦」(フィガロ紙)とまで評され、世界中がその死を惜しんだのでした。


セ・シボン 作曲:Ange Betti 2000 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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