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おんがく日めくり

10月 08日

パンク・ロック・バンド「ラモーンズ」のギタリスト、ジョニー・ラモーン誕生(1948〜2004)

パンク・ムーブメントの火種となった偉大なるヘタクソ・バンド

 1960年代を通して肥大化してきたロック ・シーンは、70年代に入ると、イギリスではハード・ロックプログレッシブ・ロック 、アメリカでは西海岸サウンドやシンガーソングライター・ブームといった具合に、幾つかの大きな流れに収束していきました。しかし市場の成熟に伴って、本来のロックらしさである“衝動的なパワー”よりも、演奏テクニックやメッセージ性が重視され、そんな状況に閉塞感をおぼえる若者たちもいました。そういう若者たちにダイレクトに訴えかけたのが、77年にイギリスで起きたパンク・ムーブメント であり、そのパンク・ミュージシャンたちに大きな影響を与えたのが、76年、ニューヨークでデビューしたラモーンズでした。

 ボーカルがジョーイ・ラモーン。ギターはジョニー・ラモーン。ベースはディー・ディー・ラモーン。そしてドラムがトミー・ラモーン…。メンバー全員が“ラモーン”というファミリー・ネームを名乗るラモーンズは、皮のライダーズ・ジャケットと破れたジーンズに身を包み、4つのコード によるシンプルなロックンロール を速射砲のように演奏。当時の音楽に作り物っぽさを感じていた若者たちに熱狂的に支持されました。そのスタイルからは、次のような伝説が生まれたほど。曰く、実際に彼らはコードを4つしか知らなかった。曰く、ライブをやるときは、ヘタなのがバレないように、観客が気付く間もないくらいものすごいスピードで演奏していた、etc...。その真偽はともかく、メロディポップ で親しみやすかったことも、若者から支持された人気の秘密でしょう。「ビート・オン・ザ・ブラッド」「ブリッツクリーグ・ボップ」「シーナはパンクロッカー」「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」といった曲に、彼らの特徴がよく現れています。

 彼らの起こした火種が、大西洋を渡って、世界的なパンク・ムーブメントとなるのに、そう時間はかかりませんでした。イギリスのパンク前夜の76年7月に、ラモーンズがロンドン公演を行った際のエピソードを紹介しましょう。ライブの出番を待っているラモーンズのところへ、パンク・ファッションでキメた若者が1人訪ねてきました。彼はこう言います。「僕らも“クラッシュ”っていうバンドをやってるんです。でもまだヘタだから、もっと練習しないと人前で演奏なんて……」。それをさえぎってジョニーが一喝「バカヤロウ! いいか、俺たちだってヘタクソだよ。そりゃヒデエもんだ。でもなあ、上手くなるまで待ってたら、ヨボヨボになっちまうぜ!」。この若者の組んでいたバンドが、後にセックス・ピストルズと人気を2分するパンク・バンドとなるのでした。

 20年も同じスタイルで走り続けてきたラモーンズですが、96年に解散。ボーカリストのジョーイ・ラモーンは2001年4月15日、リンパ腺ガンのため、49歳という短い生涯を閉じました。



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