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おんがく日めくり

12月 09日

ジャズ・トランペッター、ドナルド・バード誕生(1932〜)

ジャズで黒人文化を宣教したトランペッター

 黒人ジャズ・ミュージシャンの中には、みずからの演奏を通して黒人差別への抵抗を表現したり、地位向上のための運動をおこなった人が少なからずいます。ドラムのマックス・ローチ、ベースのチャールズ・ミンガス…。トランペットのドナルド・バードもまた、そんな一人です。

 牧師の子として生まれたバードは、幼い頃から教会に頻繁に出入りしていたため、ゴスペルをはじめとする黒人音楽にごく自然に触れていました。そんな彼が、将来ミュージシャンの道へ進もうと考えたのは至極当然のこと。音楽大学に進み、卒業後空軍のバンドで経験を積んだ彼は、除隊後、ジョージ・ウォーリントンやアート・ブレイキーなどが率いる一流グループに参加。“クリフォード・ブラウンの後を継ぐハード・バップ・トランペッター”として注目を集めました。

 ところが70年代になるとバードの音楽は、モダン・ジャズからソウル色の強いものへと移行していきます。当時最先端だったファンク・ビートを全編で使ったアルバム『ブラック・バード』は大ヒットし、バードの名はジャズ・ファンのみならず、より広い層へ知られるようになったのです。しかしバードが『ブラック・バード』でめざしたものは、けっして商業的成功ではありませんでした。彼はこのアルバムを通して、黒人としての誇りとその文化的なバックグラウンドを世に示したかったのです。以後バードは、ポップなサウンドの中に黒人的なフィーリングを盛り込んだ作品を連発し、ジャンルを超えたブラック・ミュージックの推進者としての地位を確立していきます。彼の父親が教会でキリストの教えを説いたように、バードもまた音楽を通して黒人の誇りを説いたのかもしれません。



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