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おんがく日めくり

11月 14日

神童アマデウスの父、レオポルト・モーツァルト誕生(1719〜1787)

慈愛に満ちた比類無き“教育パパ”

 今日はモーツァルトの誕生日です……と言っても、ウォルフガング・アマデウスではなく、その父レオポルトですが。モーツァルトの父レオポルトというと、息子に英才教育を仕込み、旅から旅へと幼い子供を連れ回し、ウォルフガングの神童ぶりを各地の宮廷貴族に売り込んだ“ステージ・パパ”として有名。しかし、そうした才覚だけでなく、実際に大変優れた音楽教育者で、彼が著した「バイオリン教程」はバイオリン教本の名著とうたわれるほどです。

 南ドイツ・アウグスブルクに製本職人の息子として生まれたレオポルトは、大学入学のためにザルツブルクにやってきますが、やがて学業そっちのけで音楽に熱中します。音楽の道を歩み始め、やがてはザルツブルクの宮廷副楽長にまで登りつめます。同時に、聖歌隊の指導やバイオリンの個人教授をやらせたら、右に出るもの無しと言われるほど教え上手でした。勤勉な音楽職人かつ厳格な教育者であったレオポルトがいたからこそ、ウォルフガングのような音楽の天才が現れたのでしょう。

 ここでレオポルトの作曲の腕前も紹介しておきましょう。決して音楽職人のやっつけ仕事などという程度の低いものではありません。特に標題付きの作品には思わずニヤリとさせられる趣向が凝らされています。ディヴェルティメント「音楽のそり滑り」では鈴や鞭の音が入り、同「農民の婚礼」ではバグパイプやハーディ・ガーディ(※1)が鳴り、「狩のシンフォニア」ではホルンが角笛を表し、数匹の犬を吠えさせる指示まで付いています。ト長調のカッサシオン(※2)にはおもちゃの楽器が使われ、その抜粋は「おもちゃのシンフォニー」として以前はハイドンの作だと思われていました。いかにも冗談好きのウォルフガングの父らしい作品群ではないですか!

※1:ハーディ・ガーディ=中世ヨーロッパで広く使われた擦弦楽器(弦をこする楽器)の一種。弓の代わりに松ヤニを塗った円盤を回して音を出し、音の高さは指ではなく鍵盤状の仕掛けで弦を押さえて調節する。胴体はリュートやギターに似た形が一般的。※2:カッサシオン=野外で演奏されるように作られた器楽合奏曲の一形式。18世紀に流行したが、実質的にはセレナーデやディヴェルティメントとほぼ同じ。


カッサシオン(おもちゃのシンフォニー)第1楽章 作曲:Leopold Mozart 2000 YAMAHA CORPORATION

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