ページ内移動リンク

ホーム > ういくり > おんがく日めくり


おんがく日めくり

09月 13日

ブルーコメッツから作曲家に転身した井上大輔誕生(1941〜2000)

ムード歌謡と訣別後、洋楽的センスのヒット曲を量産

 作・編曲家、歌手、サックス&フルート奏者、音楽プロデューサーとさまざまな顔を持つ音楽家、井上大輔。40歳代以上の方にはブルー・コメッツの一員として、30歳代の方にはアニメ「機動戦士ガンダム」の映画版の主題歌で有名でしょうか。大学在学中からジャズ喫茶やキャバレーなどで演奏していた彼は、63年8月、リーダーのジャッキー吉川にスカウトされてブルー・コメッツに加入。サックスとフルートを担当しながら、作曲も手がけるようになり、66年に「青い瞳」を大ヒットさせ、一躍GSブームを巻き起こします。さらに翌年、これも井上の手による「ブルー・シャトー」を発表。当時としては異例のミリオン・セラーを記録する超特大ヒットとなり、ブルー・コメッツはGSの枠を超え、国民的な人気バンドとなったのでした。

 しかし井上にとって、「ブルー・シャトー」のヒットはあまり歓迎できないものだったといいます。もともとこの曲は他人に提供するつもりで書いていたそうで、「こんなムード歌謡みたいな曲なんかやりたくなかった」とか。それがヒットしたおかげで以後のブルー・コメッツはムード歌謡路線に流れていき、もっと洋楽的なロックポップスをやりたかった井上は、ブルー・コメッツを脱退し、作・編曲家、プロデューサーに転身します。以後、フィンガー5の「学園天国」や「恋のダイヤル6700」、シャネルズ「ランナウェイ」「ハリケーン」、ビーナス「キッスは目にして」、郷ひろみ「2億4千万の瞳」、葛城ユキ「ボヘミアン」など、多数の大ヒット曲を手がけ、CMソングでも「プッチンプリン」や「I feel coke」など、印象的なメロディを残しています。さらに1981年には、本名の井上忠夫から井上大輔へと芸名を変え、映画版「機動戦士ガンダム」シリーズの主題歌を歌い、若い世代のファンも獲得しました。

 本名の忠夫から大輔へと改名した理由は、「ブルー・コメッツ時代を忘れて、一から出直して好きな音楽をやるため」だったとか。本来は日本の本格的なロックのムーブメントになるはずだったGSブームを、自分の手で旧態然としたムード歌謡に引き戻してしまったという自責の念を、井上はずっと持っていたのでしょう。そして彼は2000年5月に自らその生涯を閉じるまで、日本の音楽界に多大な功績を残していったのです。


ブルー・シャトー 作曲:井上 忠夫 2002 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
    コンテンツは、アーカイブとして継続公開します。

その他の出来事

おんがく日めくりメニュー

人名検索

おんがく日めくりに登場する人物を人名で検索できます。

曲データ一覧

おんがく日めくりで紹介している曲の一覧をご覧いただけます。

イラスト集

おんがく日めくりで掲載しているイラストが月別の一覧でご覧いただけます。

音楽用語事典

音楽用語事典をご覧いただけます。

おんがく日めくりについて

おんがく日めくりについての説明や音楽を聴く方法、著作権についてなどご覧いただけます。

関連リンク

ミッドラジオプレーヤ

ページの先頭にもどる