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おんがく日めくり

07月 17日

楽聖ベートーヴェンの母親、マリア・マグダレーナ没(1746〜1787)

「結婚生活は、悩みの連続よ!」

 身分や教養は高くないけれど、情が深く心優しい女性だったといわれるルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの母、マリア・マグダレーナ。旧姓をケフェリッヒといい、ドイツのエーレンブライトシュタインという町の葡萄酒製造業者(または宮廷料理長という説も)の家に生まれました。17歳で結婚した相手とほどなく死別。21歳のとき再婚したのがベートーヴェンの父となるヨハンでした。

 宮廷のテノール歌手だったヨハンは大の酒好きで、家庭をかえりみなかったので家計はいつも火の車。マリアは体が弱いのに5男2女を産み、うち4人を亡くしています。貧しさに耐えながら3人の息子をとても可愛がり、面倒見のよい母親だったようです。少年ルードヴィッヒの演奏旅行に船で出かけたおり、寒かったのでスカートで彼の足をくるんで暖めた、というエピソードが残っています。でも笑顔は少なく、「結婚なんてしないほうがいいわ。はじめはちょっと楽しいけれど、あとは悩みの連続だから」と、隣人にこぼしていたとか。とはいえ彼女の誕生日には、家族そろって陽気なダンスパーティーを開いていたといいますから、けっして暗いことばかりではなかったようです。

 そんなマリアが肺結核のため40歳で亡くなったとき、ルードヴィッヒはまだ16歳。彼の悲しみは深く、「母の懐かしい名を呼ぶことができ、それが母に聞こえた頃、私以上に幸福な者はいなかった」とある手紙に書いているほどです。以後ますます酒に溺れる父に代わり、彼が宮廷オルガニストなどの仕事で一家を支えるようになっていくのでした。

 マリアがルードヴィッヒを生み育てたボンの家は現在、世界中からたくさんの見学者が訪れる記念館「ベートーヴェン・ハウス」となっていて、彼女はそこから徒歩10分ほどの墓地で眠っています。「私にとって本当によい、愛すべき母親であり、最良の友でした」というルードヴィッヒの暖かい言葉を墓碑に刻まれて‥‥。なお、マリアの実家では今も“ベートーヴェン・ワイン”を作っているそうです。


七重奏曲 変ホ長調 作品20 第3楽章 テンポ・ディ・メヌエット 作曲:Ludwig van Beethoven  2001 YAMAHA CORPORATION

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