ページ内移動リンク

ホーム > ういくり > おんがく日めくり


おんがく日めくり

06月 22日

アメリカのシンガー/トランペッター、ハーブ・アルパートの「ディス・ガイ」がビルボード1位に(1968)

レコード会社の社長が妻に捧げたヒット曲

 ハーブ・アルパートの名前は知らなくても、彼の演奏は日本人ならだれでも一度は耳にしたことがあるはず。何せあの名物ラジオ番組『オール・ナイト・ニッポン』のテーマ曲、「ビター・スウィート・サンバ」を演奏しているのが彼なのですから。「ディス・ガイ」は、トランペッターとして有名な彼が初めてボーカルに挑戦し、また初めての全米ナンバーワンとなった曲です。

 1935年3月31日にロサンゼルスに生まれ、8歳のころからトランペットを吹き始めたハーブ・アルパートは、50年代の終わりごろからレコード会社の社員として演奏はもちろん、作曲、編曲、プロデュースまでさまざまな仕事をこなしていました。62年に同僚のプロモーション担当社員だったジェリー・モスと共に、2人の頭文字を取ってA&Mレコードを設立し、社長兼ミュージシャンという2足のわらじをはいて活動を始めます。その第1弾シングル「悲しき闘牛」が、いきなり全米6位のヒット。メキシコの“マリアッチ”という舞曲に、アメリカのロックジャズのスタイルをミックスした、異国情緒あふれる“アメリアッチ”という独特のサウンドを考案し、「蜜の味」「ティファナ・タクシー」といったヒット曲を60年代を通じて連発していきます。

 さて、そんな人気トランペッターだった彼がなぜ、「ディス・ガイ」で歌うことになったのでしょうか? 68年にハーブはテレビで自分のスペシャル・ショーを作ることになったのですが、自分の奥さんのシャロンを何とか出演させたいと思い、ハル・デイヴィッドとバート・バカラックの作詞・作曲チームに、大人の甘い恋の歌を作るよう命じました。それをマリブ・ビーチをバックに、シャロンに歌って捧げるという、実に甘口の企画だったのですが、社長の言うことにだれも逆らえるわけはありません。ところがそのシーンが全米に放映されるや、意外に大反響を呼び、翌日にはシングル・カットが決定し、A&M初のナンバーワン・ソングとなります。そんな社長の好調ぶりが反映してか、A&Mもセルジオ・メンデス&ブラジル'66ジョー・コッカーカーペンターズ、ピーター・フランプトンらと契約し、大メジャーにのし上がっていったのでした。


ディス・ガイ 作曲:Burt Bacharach 2001 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
    コンテンツは、アーカイブとして継続公開します。

その他の出来事

おんがく日めくりメニュー

人名検索

おんがく日めくりに登場する人物を人名で検索できます。

曲データ一覧

おんがく日めくりで紹介している曲の一覧をご覧いただけます。

イラスト集

おんがく日めくりで掲載しているイラストが月別の一覧でご覧いただけます。

音楽用語事典

音楽用語事典をご覧いただけます。

おんがく日めくりについて

おんがく日めくりについての説明や音楽を聴く方法、著作権についてなどご覧いただけます。

関連リンク

ミッドラジオプレーヤ

ページの先頭にもどる