ページ内移動リンク

ホーム > ういくり > おんがく日めくり


おんがく日めくり

05月 20日

イギリスのロック・シンガー、ジョー・コッカー誕生(1944〜)

振り絞るような太い声が魅力のベテラン・ロッカー

 1969年夏、絞り染めのTシャツにジーパン姿の、イギリスから来た新人歌手が歌い始めたとたん、ウッドストックに集まった数十万の観客は釘付けになりました。リンゴ・スターがのんびりと歌ったビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」が、こんなにも激しいゴスペル・タッチの曲に生まれ変わるとは……。しかも、長いパーマ・ヘアーを振り乱して激しく身をよじり、喉も張り裂けんばかりに歌う青年の姿は、まさにソウルの神が憑いているようでした。このときのジョー・コッカーのパフォーマンスは、この伝説的なフェスティバルのハイライトとして、今でも語りぐさとなっています。

 マンチェスターやリバプールにほど近い工業都市、シェフィールドに生まれたコッカーは、ガス整備工として働きながら、64年、20歳のときにデビューしますが、全く売れずに再び故郷で働きながらチャンスを待っていました。ウッドストック出演で成功をつかんだ彼は、その後アメリカに渡ってレオン・ラッセルと組み、70年に行われた『マッド・ドッグス・アンド・イングリッシュメン』ツアーなど、素晴らしい活動を展開します。これはレオン・ラッセルを中心に総勢43名ものオールスター・メンバーのバンドを組織し、57日間で65のステージを行う凄まじいツアーで、舞台裏には酒とドラッグが蔓延していたそうですが、演奏そのものも素晴らしく、その興奮を伝える同名のライブ・アルバムは名盤といわれています。

 この時期、ミック・ジャガーロッド・スチュワートと並ぶ「イギリスの3大ソウル・シンガー」と呼ばれるほどの人気だったコッカーですが、過度の飲酒による体調不良で自慢の喉に精彩を欠くようになり、一時は全く音楽活動から遠ざかるようになってしまいます。しかし82年にジェニファー・ウォーンズとデュエットした、映画『愛と青春の旅立ち』の主題歌で、年季の入ったソウルの神髄を見せつけて見事に復活。93年には「ユー・アー・ソー・ビューティフル」が映画『カリートの道』に使われて話題となるなど、現在も独特の振り絞るような太い歌声でファンを魅了しています。



愛と青春の旅立ち 作曲:Will Jennings,Jack Nitzsche,Buffy Sainte-Marie 2001 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
    コンテンツは、アーカイブとして継続公開します。

その他の出来事

おんがく日めくりメニュー

人名検索

おんがく日めくりに登場する人物を人名で検索できます。

曲データ一覧

おんがく日めくりで紹介している曲の一覧をご覧いただけます。

イラスト集

おんがく日めくりで掲載しているイラストが月別の一覧でご覧いただけます。

音楽用語事典

音楽用語事典をご覧いただけます。

おんがく日めくりについて

おんがく日めくりについての説明や音楽を聴く方法、著作権についてなどご覧いただけます。

関連リンク

ミッドラジオプレーヤ

ページの先頭にもどる