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おんがく日めくり

05月 18日

元イエスのキーボード奏者、リック・ウェイクマン誕生(1949〜)

片手にキーボード、片手にカレーのスプーン?!

 1970年代に隆盛を誇ったプログレッシブ・ロック界で、キーボード奏者としてELPのキース・エマーソンと双璧の人気と実力を誇ったのが、イエスのリック・ウェイクマンです。ステージでは3方向にキーボードを壁のように積み上げ、金銀ラメ入りの光り輝くロングガウンを身にまとい、両手を翼のように広げてプレイする姿には、“キーボードの貴公子(または魔術師)”という称号がピッタリでした。

 ロンドンで生まれ、4歳からピアノのレッスンを受けたウェイクマンは、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックに進学。在学中からプロとしてセッションやバンドで活動し、71年にイエスに加入します。イエスは当時、クラシックの要素を導入したアンサンブル重視のバンドに生まれ変わろうとしており、クラシック出身で音楽理論に詳しく、またメロトロンやムーグ・シンセサイザーといった先端の電子楽器にも興味を持つウェイクマンは、まさにうってつけの人材でした。その効果はすぐに表れ、同年に発売された傑作『こわれもの』は、「ラウンドアバウト」や「燃える朝やけ」といった名曲がそろい、イエスは一挙に世界的な名声を手にしました。続く72年の『危機』で完成の域に達したイエスですが、あまりに酒浸りでわがままなウェイクマンの態度に、他のメンバーとの間に次第に距離が生まれ、74年に脱退。その後、ソロ活動をしながら度々イエスへの再加入と脱退を繰り返しています。つき合いにくい性格の持ち主なのかも知れませんが、やはりイエスサウンドに欠かせない存在ということなのでしょう。

 ウェイクマンの超絶的なテクニックと、性格のわがままさを物語るエピソードに、“カレー事件”があります。最初の脱退直前、ウェイクマンは全くやる気を失いながらツアーをこなしていました。ある晩のライブの演奏中、ステージになぜかカレーの匂いが漂ってきたのです。異変に気付いたメンバーが辺りを見回すと、そこには片手で複雑なパートを弾きながら、もう片手で悠々とカレーを食べるウェイクマンの姿が。しかもキーボードの上には空のビール瓶が1ダースも並んでいたとか……。いくらやる気がないからといって、本番中にカレーを食べる神経もすごいですが、難しいので有名なイエスの曲なのに、匂いさえしなければバレなかったテクニックもまた恐ろしいものがありますね。


ラウンドアバウト 作曲:Jon Anderson,Steve Howe 2001 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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