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おんがく日めくり

09月 15日

ジャズ・サックス奏者、キャノンボール・アダレイ誕生(1928〜1975)

豪快なブロウで“火の玉”と呼ばれた男

 チャーリー・パーカー亡き後、アルト・サックスの第一人者として名を馳せたキャノンボール・アダレイ。キャノンボール=火の玉、はもちろんアダ名で、本名はジュリアンといいます。何でも彼はキャンニバル(人喰い人種)と呼ばれたほど大食漢だったことから、それがなまってキャノンボールとなったとか。豪快なブロウが持ち味の彼らしいエピソードです。また、彼が初めてニューヨークのジャズ・シーンに登場したときの話も紹介しましょう。55年の夏のある日、名門ライブスポットのカフェ・ボヘミアでは、当日出演の有名グループのリーダーが頭を抱えていました。時間が迫っているのに、サックスのメンバーが姿を現さないのです。するとキャノンボールがヌッと立ち上がり、「俺が代わりに吹いてやるよ。」と一言。リーダーは彼を馬鹿にしたような顔で見ると、まるで「お前さんなんかにやれるものか。」といわんばかりに、ハイ・テンポでベースを弾き始めました。ところがキャノンボールは体力に任せて堂々と吹きまくり、ついにはそのリーダーのほうがダウンしてしまったのです。こうして無名のサックス吹きは、一夜にしてニューヨーク中の評判となったのでした。

 そんなキャノンボールに目を付けたのがマイルス・デイヴィスで、彼は57年10月にマイルス・グループの一員となります。同期にはテナー・サックスにジョン・コルトレーンもおり、この時期のマイルス・グループは最強の布陣で『カインド・オブ・ブルー』などの名作を連発しています。特にコルトレーンとキャノンボールのコンビは冴え渡り、マイルス抜きのクインテットで59年に録音した『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』では、明るく豪快なキャノンボールと深刻で繊細なコルトレーンの対比が味わえる好盤です。またマイルスやアート・ブレイキーらを従えて58年に録音した『サムシン・エルス』に収められた「枯葉」は、日本で特に人気が高い名演です。

 59年にマイルスの元を離れたキャノンボールは、その後も天才の名にふさわしい作品を次々と発表。特に弟のコルネット奏者、ナット・アダレイと組んだクインテットでの作品は、サウンド、フィーリングともさすが兄弟!と感嘆するほど息がぴったりで、大成功を収めたのでした。


枯葉 作曲:Jacques Prevert 2000 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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