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おんがく日めくり

03月 19日

フリージャズの巨人、オーネット・コールマン誕生(1930〜)

西洋音楽の伝統を超え、新たなジャズの地平を拓いた男

 自由気ままにアドリブを繰り広げているように思えるジャズにも、実は伴奏とソロの区別や、予め決められたフレーズの長さやコード進行などのルールがちゃんとあります。ところが、そうした約束事を無視して、まったく自分の思ったままに演奏し、新しいジャズ=フリー・ジャズを創り出した天才が1950年代末に出現しました。アルト・サックス奏者のオーネット・コールマンです。

 これはジャズなのか? 破壊の音楽なのか? 当時はオーネットの音楽を理解できる人は少数派でした。たとえば1960年に録音されたアルバム『フリー・ジャズ』では、オーネット率いる8人のミュージシャンが2つのグループに別れ、誰彼なく自発的に旋律を奏でたり、合いの手を入れたりと、延々40分間にわたってフリーな演奏を続けたのです。しかし、オーネットが無視したのは、いわゆる西洋音楽のルールだけで、自らのアイデンティティ=黒人音楽の内なる声には忠実でした。オーネットの演奏には心の底から湧き出すようなメロディがあり、その何事にもとらわれない旋律は、音楽的にも社会的にも“自由”を希求するメッセージそのものだったのです。オーネットの演奏は、アルバート・アイラーなどにも大きな影響を与えました。

 オーネットはその後も旺盛な創造力を発揮し、70年代以降は、フリー・ジャズとファンクの合体を試みたり、自らスコアを書いて大規模なオーケストラとの競演を実現させたりしました。今ではオーネットの音楽は、20世紀後半の重要な成果として認められ、ジャンルを超えて“音楽の巨人”として尊敬されています。またオーネットの代表曲「ロンリー・ウーマン」「コンジニアリティ」「ピース」などは、パット・メセニーやモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)など、多くのミュージシャンに演奏されています。



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