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おんがく日めくり

01月 14日

ソウル歌手、アレサ・フランクリンが教会でのライブ・アルバム『至上の愛』を録音(1972)

ソウルの女王が原点に立ち帰ったゴスペル・アルバム

 実に90曲余りものR&Bトップ40ヒットを持ち、“クイーン・オブ・ソウル”と呼ばれるアレサ・フランクリン(1942〜)。5オクターブ近い声域と抜群の歌唱力を持ちながら、決してテクニックをひけらかさない彼女の歌声は、まさに魂の叫びそのもの。一見、控えめでもの静かな風情なのに、歌となると圧倒的なオーラを放つアレサの存在感は、数多いブラック・ミュージックのスターの中でも特別な地位を占めているといえるでしょう。

 高名な説教師である父のもと、幼い頃から教会で歌ってきたアレサは、14歳の時にゴスペル曲「ネバー・グロウ・オールド」でレコード・デビュー。そんな彼女の才能にいち早く目を付けたのが、ビリー・ホリデイカウント・ベイシー、さらにはボブ・ディランを世に送り出したことで知られる大物プロデューサーのジョン・ハモンドでした。ハモンドのプロデュースにより彼女はジャズソウルといった世俗音楽に接近し、その後レコード会社をいくつか変わりながらも「アイ・ネバー・ラブド・ア・マン」「リスペクト」「チェイン・オブ・フールズ」といったソウルのビッグ・ヒットを量産。押しも押されぬ大スターとなっていきます。そんな彼女が15年ぶりに“実家”ともいえるゴスペル界に里帰りしたのが、このライブ・アルバム『至上の愛』だったのです。

 1972年1月13、14の両日にロサンゼルスで収録されたこのアルバムでは、教会の壇上でゴスペルの原点に立ち戻ったアレサの歌を聴くことができます。幼い頃の彼女にピアノや歌の手ほどきをしたゴスペル界の大御所、ジェイムス・クリーブランドに支えられ、父から受け継いだ絶妙な間合いでオーディエンスを盛り上げていく「アメイジング・グレース」は、まさにこのライブのハイライトといえるでしょう。『至上の愛』は、ゴスペル・アルバムには珍しく年間チャートでベスト10に入るベスト・セラーとなり、さらに15年後の87年にアレサは、続編ともいえる『ゴスペル・ライブ』を発表しています。

 ということは、次のアレサのゴスペル・アルバムの登場は2002年? 98年にはローリン・ヒルの作&プロデュースでも話題となった『ア・ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ』で見事な現役ぶりを見せてくれた彼女のこと、期待して待ちましょう。


アイ・ネバー・ラブド・ア・マン 作曲:Ronnie Shannon 1999 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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