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おんがく日めくり

09月 26日

アメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュイン誕生(1898〜1937)

人気ミュージカル作曲家が、クラシック界に認められた日

 20世紀のアメリカ音楽を作ったといわれるジョージ・ガーシュイン。「パリのアメリカ人」のような管弦楽曲から、名曲「サマー・タイム」で知られる『ポーギーとベス』などのオペラまで、そのどれもが彼の個性と才能が存分に感じられる素晴らしいものばかりです。フランスを訪れた時、彼はラヴェルに作曲法を教えてくれと頼みましたが、「ラヴェル風のつまらないものを覚えるのはやめなさい。」と断わられました。人の教えを請うことでガーシュイン生来の才能が損なわれることを、ラヴェルは見抜いていたのでしょう。

 そのガーシュインの作品の中でも、もっとも有名なものの一つが「ラプソディ・イン・ブルー」。ジャズ的な色彩とサウンドを大胆に用いたこの曲は、クラシック史上画期的な作品として高く評価されています。その初演時のエピソードをご紹介しましょう。

 1924年、当時アメリカの音楽界で大きな権力を持っていたバンド・リーダー、ポール・ホワイトマンは、アメリカ近代音楽の歴史をたどるコンサートを企画しました。そしてミュージカル作曲家として頭角をあらわしていたガーシュインにも声がかかります。「クラシックの世界でも、僕の作品を認めさせたい…」そう考えたガーシュインは、クラリネットとピアノをソロ楽器にした協奏曲風の作品を書きあげました。そしてコンサート当日。客席を見たガーシュインはがく然としました。ストラヴィンスキーラフマニノフクライスラー、ハイフェッツ、ストコフスキー…。当時のアメリカ楽壇の重鎮たちがほとんど顔を揃えているではありませんか。「この人たちの前で、僕の作品が演奏されるなんて…」プログラムが進むにつれて、ガーシュインはいても立ってもいられなくなってきました。

 しかしガーシュインの不安はまったくの取り越し苦労に終わりました。曲が終わると客席は総立ちとなり、この新しい音楽に止むことのない拍手を送ったのです。クラシック作曲家、ジョージ・ガーシュインが誕生した瞬間でした。


サマー・タイム 作曲:George Gershwin 1999 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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その他の出来事

  • フランスのピアニスト、アルフレッド・コルトー誕生(1877〜1962)
  • 作曲賞の「尾高賞」にその名を残す作曲家、尾高尚忠誕生(1911〜1951)
  • イタリアのバイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルド誕生(1941〜)
  • ハンガリーの作曲家、ベラ・バルトーク没(1881〜1945)
  • イギリスのロック歌手、ブライアン・フェリー誕生(1945〜)
  • アメリカのポピュラー歌手、オリビア・ニュートン=ジョン誕生(1948〜)
  • 元ジェファーソン・スターシップのギタリストで、最近はニューエイジ系ミュージシャンとして活躍するクレイグ・チャキーソ誕生(1954〜)
  • 国際的に活躍するフルート奏者、工藤重典誕生(1954〜)
  • アメリカのジャズ・ドラマー、シェリー・マン没(1920〜1984)

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