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おんがく日めくり

09月 11日

フランスの作曲家、フランソア・クープラン没(1668〜1733)

200年の時をへだてて実現した、二人の大作曲家の“共演”

 17世紀に活躍した作曲家、クープランは、“フランスのバッハ”と呼ばれています。クープランの一族は、バッハ家同様、代々音楽家の家系でした。その家系の中でもっとも著名なのがフランソアで、他のクープランと区別するためにしばしば“大クープラン”と呼ばれたりします。彼はまた、クラブサン(ハープシコード)の名手であり、この楽器のためにたくさんの作品を残した点もバッハによく似ています。しかしバッハの鍵盤音楽が非常にガッチリとした形式を持っていたのに対し、クープランの作品はいかにもフランス人らしく、優雅で洗練されたものでした。また曲名の付け方なども機知に富んでおり、たとえば組曲の中には「みごとな犬、またはおどけた恋」「略礼服と3人の寡婦」など、まるで謎解きのように風変わりなタイトルの曲すらあります。

 そのクープランの没後から約200年、やはりフランスの大作曲家が、彼の名を冠した曲を書き上げます。作曲家の名はモーリス・ラヴェル。曲名は「クープランの墓」。作品に“知的な遊び”を入れることを好んだラヴェルは、ある時17世紀の組曲の形式を引用した音楽を書いてみようと思い立ちました。ところが作曲の途中、彼は軍隊に召集され、多くの友人が戦場で亡くなるのを目の当たりにします。おまけに除隊して帰ってくると、今度は最愛の母が病のため世を去ってしまいます。悲しみに打ちひしがれるラヴェル。しかし彼のダンディズムは、その悲しみを露骨に表現することを許しませんでした。ラヴェルは曲名に“墓”という言葉を使うことによって、秘かに死者を哀悼したのです。つまりこの曲は、尊敬する偉大なクープランの名を借りた、ラヴェル流のレクイエムなのです。


「クープランの墓」より第4曲「リゴドン」 作曲:Maurice Ravel 1999 YAMAHA MUSIC MEDIA

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