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おんがく日めくり

09月 01日

指揮者、小澤征爾誕生(1935〜)

ついにクラシック音楽界の頂点に登りつめた“世界のオザワ”

 1999年6月、大ニュースが世界の音楽界を駆けめぐりました。現在ボストン交響楽団の音楽監督を務める指揮者、小澤征爾が、2002年秋よりウィーン国立歌劇場の音楽監督に就くと発表されたのです。ウィーン国立歌劇場の名前を聞いてピンとこない人も、同歌劇場の管弦楽団がコンサートの時に使う名称が、あのウィーン・フィルだと知れば、このポストの重みがおわかりいただけるでしょう。そこにアジア人である小澤が、望まれて座ったことの文化的・芸術的意味は計り知れないほど大きいといえます。

 一方、現在の小澤の手兵であるボストン交響楽団は、「ウィーンは得て、ボストンは失った」というコメントを出し、移籍を惜しみました。ボストン響と小澤の関係は、1973年の音楽監督就任以来四半世紀にも及び、98年〜99年のシーズンでは就任25周年記念として中国〜日本をめぐるアジア・ツアーが行われたばかり。ボストンで開かれた記念コンサートには市民10万人が祝いに駆け付けたそうです。「人口50万人のボストンの町で10万人集まったんですよ。いかに小澤の人気があるか分かるでしょう?」とは同楽団のヴォルベ団長。小澤は、楽団員にあてた手紙の中で「この決断は、私の人生の中で最も難しいものだった。ボストンは離れがたいが、私が音楽家として成長する過程で次第にオペラに魅せられていったのです。」と、移籍の理由を説明しています。

 小澤は24歳の時、単身でフランスに音楽修業に出かけ、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。カラヤンバーンスタインに認められ、世界の一流オーケストラを相手にキャリアを重ねてきました。最近ではサイトウ・キネン・オーケストラとの活動を通じて日本の若手音楽家の育成にも着手するなど、まさに席の温まる暇もないほどの活躍ぶり。「僕の生涯は実験です。西洋音楽の伝統がない東洋に育って、どのくらいできるかという実験」と語る小澤征爾の双肩に、クラシック音楽界の未来が託されている、といっても大げさではないかもしれません。


  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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