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おんがく日めくり

08月 17日

オペラ台本作家、ロレンツォ・ダ・ポンテ没(1749〜1838)

モーツァルトと名コンビで傑作オペラを早書きした、台本の天才

モーツァルト(1756〜1791)の傑作オペラ、「フィガロの結婚」(1786)、「ドン・ジョヴァンニ」(1787)、「コシ・ファン・トゥッテ」(1790)の台本を書いたロレンツォ・ダ・ポンテ。ベネツィア出身の司祭だったダ・ポンテは、女性問題で市外退去を命じられ、ウィーンへ流れ着いたという人物。1783年にはモーツァルトのライバルだった作曲家サリエリの推薦で、当時の宮廷劇場の台本作家に任命されました。

 その頃モーツァルトは、当時流行っていたイタリア・オペラのかわりに自分の作るドイツ・オペラを聴かせたいと考えていました。ところが作曲意欲をかきたてるような面白い台本がなかなか見つかりません。そんな時、流麗で語呂のよい台本を書くダ・ポンテを知り、「フィガロの結婚」のオペラ化を依頼しました。原作は、フランスの劇作家ボーマルシェが書いた貴族社会の腐敗を風刺した恋愛喜劇で、ウィーンの宮廷でも上演が禁止されていた問題作。臆病な台本作家なら、オペラ化を尻込みするところでしょう。しかし機転が効くダ・ポンテは、皇帝ヨーゼフ2世の前で“礼儀と風俗に反しないよう表現に注意する”と誓いを立て、無事上演許可を取り付けることに成功します。

 モーツァルトはダ・ポンテが書きあげた分から次々と受け取っては曲を付け、わずか6週間で全曲を完成させました。初演は熱狂的な反応をもって迎えられ、拍手はいつまでも止まず、多くのアリアがアンコ−ルされたそうです。

 こうして大成功を収めたコンビは、次の作品「ドン・ジョヴァンニ」に取りかかります。しかしモーツァルトの専属ではないダ・ポンテは、他の作曲家の台本も抱えていました。そこで彼は朝・昼・夜と時間を区切り、3本の台本を同時に書くことにしたのです。この超人的な仕事を、ダ・ポンテは上等な葉巻とワイン、それに世話係の美女に囲まれて、たった2カ月で仕上げました。天才の影に、もう一人の天才あり…。モーツァルトの傑作オペラは、早書きの天才作家、ダ・ポンテがいたから生まれたのです。


歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 作曲:Mozart 1999 YAMAHA CORPORATION

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