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おんがく日めくり

06月 23日

アメリカのミュージカル演出家/映画監督、ボブ・フォッシー誕生(1927〜1987)

自伝的映画『オール・ザット・ジャズ』にみるショービジネスの“舞台裏”

 『オール・ザット・ジャズ』は、華やかなショービジネスの舞台裏を描いた映画で、1980年のカンヌ映画祭のグランプリにも輝いた話題作。物語の主人公、ジョー・ギデオンは、その仕事ぶりから生活習慣まで、監督ボブ・フォッシーその人自身を誇張して描いた人物だそうです。ちょっとストーリーをのぞいてみましょう。

 オープニングは、ブロードウェイのとある劇場でのオーディション風景。「オン・ブロードウェイ」の曲が響くなか、主人公のジョー・ギデオンがさっそうと登場します。彼は、売れっ子のミュージカル演出家。自ら踊り、歌い、演技指導をして、ステージに君臨しています。ところが、彼の私生活はズタズタもいいところ。別れた奥さんとその娘、そして現在の恋人までが、自分が振付をしている同じ舞台に出演して火花を散らしているし、彼自身の体も、連日のヘビースモーク、酒、女性関係でボロボロ…。

 そんな体を無理矢理シャキッとさせるために、ジョーは毎朝、目覚めの儀式を行います。ヴィヴァルディのレコードを聞きながら熱いシャワーを浴び、多量のクスリ(胃薬と興奮剤)を飲みます。そして充血した目に目薬をさし、鏡に向かっておどけたポーズをとって、自分にこう語りかけるのです。「イッツ・ショータイム・フォークス!」(ショータイムです!皆さん)

 こんなクスリ漬けと過労の日々で、ついにジョーの心臓は悲鳴をあげ、開胸手術の甲斐なく、この世におさらばしてしまいます。そして、その死までのわずかな時間、病院のベッドの上で、夢とも現実ともつかない幻を見ます。そこで彼は、自分の死すらも演出しようとしている自分と会い、一種の達成感と幸福感につつまれながら、ショーのクライマックス=自分の死に向かって、花道を歩いていくのです…。

 自分の私生活や、その死に際までさらけ出してショーにしてしまう演出の鬼才、ボブ・フォッシー。もう新作を見ることはできませんが、最近でも彼の振付を集大成したミュージカル『フォッシー』の上演や、75年のミュージカル『シカゴ』のリバイバル・ヒットなどで、ショービジネス界における存在の大きさを示しています。


オン・ブロードウェイ 作曲:Barry Mann,Cynthia Weil,Jerry Leiber,Mike Stoller 1997 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
    コンテンツは、アーカイブとして継続公開します。

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