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おんがく日めくり

06月 17日

フランスの作曲家、フランソワ・グノー誕生(1818〜1893)

名曲「アヴェ・マリア」は、バッハの曲に旋律を付けただけ(?)

 グノーの作品の中で、最も有名な曲「アヴェ・マリア」。1853年に出版されたこの歌曲シューベルトの「アヴェ・マリア」とともに、古今の聖母賛歌の中でも名曲中の名曲として知られています。ところがこの曲、とんでもない手抜き?なのです。グノーが書いたのは、ごくシンプルなメロディだけ。伴奏は、バッハの「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の第1曲、「プレリュードとフーガ ハ長調」のプレリュード部分をそっくり借用。歌詞も、カトリック教会の祈祷文の一節をそのまま使っています。それで、こんなに美しい曲ができるのですから、天国のバッハもさぞ驚いたことでしょう。

 ところで、グノーの名誉のために申し添えておきますと、グノーはパリ音楽院で学び、21歳の時にはカンタータ「フェルディナンド」でローマ大賞(※)を受賞したこともある立派な作曲家。サン=サーンスが“19世紀フランスの代表曲”と激賞したという「聖セシリアのための荘厳ミサ曲」や、オペラ「ファウスト」、管楽合奏のための「小交響曲」などの名曲も数多く残しています。また信仰心も厚く、音楽院卒業後に神学校に入り直して聖職に就こうとしたこともあるほど。そんなグノーの「アヴェ・マリア」ですから、本当は“手抜き”というより、バッハの原曲に敬意をもって、敬虔(けいけん)な気持ちで「この音楽でマリア様を讃えたらどんなに素晴らしいだろう…」と、メロディを付けたのかも知れませんね。

※ローマ大賞:1803年から続いているフランスの権威ある芸術賞。毎年フランス芸術アカデミーが絵画・彫刻・建築・音楽の各部門から1作品を選出し、受賞者は奨学金を得て4年間ローマのフランス・アカデミーに留学できる。音楽部門はパリ音楽院の作曲科学生の中から選ばれ、受賞者にはベルリオーズ(1830)、グノー(1839)、ビゼー(1857)、マスネ(1863)、ドビュッシー(1884)、イベール(1915)など、そうそうたる顔ぶれが並んでいる。


アヴェ・マリア 作曲:Charles Francois Gounod 1996 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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