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おんがく日めくり

06月 07日

ロック・アーティスト、プリンス誕生(1958〜2016)

自分の名前すら否定したこともあるユニークな天才

 ちょっと前まで「ジ・アーティスト・フォーマリー・ノウン・アズ・プリンス」と呼ばれていた“元プリンス”は、2000年5月17日、記者会見で名前を“プリンス”に戻すと発表しました。それまで発音不可能なシンボルマークで自分を表していた理由については「レコード会社との楽曲権利をめぐる陰険な関係から自分を解放するため」だった、とのこと。天才と呼ばれるアーティストの中には、自らの過去の作品を否定し常により新しいものを追い求める人も多いのですが、自分の名前すら否定したことがあるのは、彼=プリンスぐらいのものでしょう。

 ミネソタ州ミネアポリス生まれのプリンスの音楽スタイルの原点は、他の多くのファンク・ミュージシャンと同じように、10歳の頃に見たジェームス・ブラウンのライブだったといわれています。しかし彼は、ジェームス・ブラウンら正統派ファンク・ミュージックを基本にしながらも、ビートルズジミ・ヘンドリックスなどのロックからも強い影響を受け、さらにジャズや当時最先端だったテクノ・ミュージックの手法も取り入れて、全く独自の音楽世界を作り上げていったのです。

 最初の3枚のアルバムは、彼がほぼ全楽器を演奏しセルフ・プロデュースで制作されています。しかしスタジオにこもって前衛的な音作りに明け暮れるアーティストが、えてして娯楽性を無視しがちになるのに対して、プリンスは、その奇抜なファッションやショーアップされたステージ、さらには自ら制作した映画など音楽以外のエンターテインメントの部分でも常に大きな注目を集めていました。特に1984年に公開され、自ら主演もした自伝的映画『パープル・レイン』は、わずか2ヵ月で6千万ドルもの収益を上げる大ヒットとなり、映画のサントラとして発売された同名のアルバムも大ヒット。それ以後彼の音楽はジャンルを超えたファンから支持され、「ビートに抱かれて」「レッツ・ゴー・クレイジー」「キス」など多くのヒット曲がR&Bポップスの両チャートで1位を獲得しました。また1989年には映画『バットマン』の音楽も手がけ、シングル「バット・ダンス」がNo.1ヒットとなっています。

 前衛的な作品を発表し続けるアーティストとしての側面と、ショービジネスに長けたエンターテイナーとしての側面を両立させてきたという意味で、プリンスは希有の天才だと言えるでしょう。


パープル・レイン 作曲:Prince,The Revolution 1995 YAMAHA CORPORATION

  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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