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おんがく日めくり

04月 13日

ヘンデルの傑作オラトリオ「メサイア」アイルランドで初演(1742)

 1741年1月、イギリスの作曲家ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685〜1759)は、慈善団体フィルハーモニー協会の招きでアイルランドを訪れたおり、チャリティーコンサートの依頼を受けました。彼は、それまで作ってきたオペラ作品が不評だったこともあり、歌詞も聴衆に馴染みのある英語を使ったオラトリオ(※)「メサイア」の制作を決意します。

 ロンドンに戻ったヘンデルは、歌詞を友人でもある劇作詞家チャールズ・ジェネンズに依頼。おもに旧約聖書とイギリス祈祷書賛美歌集からの抜粋で構成しました。そして作曲を開始してから、わずか23日、例を見ない早さで完成させたのでした。この曲は、3部で構成され、「メサイア(救世主)」のタイトルどおりイエス・キリストの誕生から受難、復活までを描いており、特に2部後半の主イエス・キリストの王国を讚える”ハレルヤ”コーラスは広く知られています。

 「メサイア」の初演は予定通りキリストの復活祭であるイースターの時期に合わせ、アイルランドのダブリンで、チャリティーコンサートとして行われました。構成は、歌手8人、コーラス隊32人、それにオーケストラという大規模なもので、このときの熱狂ぶりは17日付けのダブリン・ジャーナル紙に「今までの中でもっとも完成された音楽。曲、詞、歌、演奏、すべてにおいて素晴らしかった。」と絶賛されました。しかし、翌年のヘンデルの本拠地ロンドンの再演では、イエス・キリストを主題にした作品を、教会ではなく一般の劇場で公演することで聖職者から強い反感を買います。ヘンデルは、しかたなくタイトルを「ア・セイクリッド・オラトリオ(神聖なオラトリオ)」に変えて公演したのですが残念ながら不評でした。

 その後、アルトのパートに新たな部分を書き足すなどいくつかの部分を書き換え、50年に行われたロンドンでのチャリティーコンサートでようやく好評を得ることができました。そして、この年以降、59年にヘンデルが亡くなるまで、毎年ロンドンで定期的に演奏されるようになりました。

(※)オラトリオ=聖譚曲:おおむね宗教的な題材による大規模な叙事的楽曲。独唱・合唱・管弦楽を用い、音楽は劇的に作られるが舞台上の演出(背景・衣装・動作など)は伴わない。


ハレルヤ(コーラス:「メサイア」より) 作曲:Handel 1996 YAMAHA CORPORATION

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