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おんがく日めくり

04月 09日

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、初来日(1956)

伝統を守り続ける世界最高峰のオーケストラ

 オーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が初めて日本で演奏を行いました。会場は東京宝塚ホール、オーケストラは50人程度の編成で、指揮者はドイツの作曲家のパウル・ヒンデミット(1895〜1963)でした。

 世界で5本の指に入るといわれるオーケストラ、ウィーン・フィルの歴史は、1842年にはじまりました。それまでのウィーンでは、劇場のみが専属のプロのオーケストラを持ち、コンサート活動を本業とするプロのオーケストラはありませんでした。そんな中、指揮者にオットー・ニコライ(1810〜1849)を迎え、フィルハーモニック協会のメンバーを主体にウィーン・フィルは結成されました。

 初期においては、シーズンごとの固定指揮者制がとられ、歴代の指揮者にはフルトヴェングラーカール・ベームカラヤンの名も見られます。なかでも、1875年から1898年にかけてのハンス・リヒターの時代は黄金期と呼ばれ、この時期には、ワーグナーヴェルディブルックナーブラームスリストらとの協力関係もあり、彼らの曲の初演や彼らを指揮者やソリストとして招いての演奏会がたびたび催されました。1933年以降はゲスト指揮者を招くようになり、日本が世界に誇るマエストロ小澤征爾もたびたび指揮台に上がっています。

 ウィーン・フィルの特長の一つに楽器と音色があります。18世紀以降、楽器やその演奏法は大きく変化してきました。しかし、ウィーン・フィルはその影響を受けず、18世紀の伝統的な音を今も守り続けています。そのため楽器も特殊なものが使われ、特に管楽器のなかには形だけでなく指使いまで異なるものもあります。その楽器が奏でる音は深い響きとクリアーな音色をもち、さらに演奏者の細かい表現のニュアンスをも充分に再現することができます。しかしその特殊さゆえに近年では、楽器をつくる工房や職人も少なくなりました。

 そんなおりの1973年に、ヤマハはウィーン式ロータリー・トランペットの製造をウィーン・フィルより依頼されました。かくしてヤマハとウィーン・フィル団員との共同開発作業は10年以上にも及び、そのなかで生まれた強い信頼関係からトランペットに続いてトロンボーン、ウィンナホルン、そして完全に存続の危機に瀕したウィンナオーボエの製造も依頼されました。

 現在ウィーン・フィルが奏でる独特な響きは、ヤマハが支えているといっても過言ではありません。ヤマハの楽器開発や音楽に傾ける情熱はウィーン・フィルにも伝わり、ウィーン・フィルの伝統的な音を救ったお礼としてウィーン・フィルよりヤマハへ感謝状が贈られました。




  • おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
    コンテンツは、アーカイブとして継続公開します。

その他の出来事

  • オーストリアの作曲家、マティアス・モン誕生(1717〜1750)
  • イタリアの作曲家、パオロ・トスティ誕生(1846〜1916)
  • アメリカの歌手/俳優、ポール・ロブソン誕生(1898〜1976)
  • ハンガリーの指揮者、アンタル・ドラティ誕生(1906〜1988)
  • ジャズ・ドラマー、スティーブ・ガッド誕生(1945〜)
  • ジャズ歌手、ナット・キング・コールが、アラバマで人種差別グループに襲われる(1956)
  • サックス奏者、本多俊之誕生(1957〜)
  • 作曲家、矢代秋雄没(1929〜1976)

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