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おんがく日めくり

03月 23日

チャイコフスキーのピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」初演(1882)

 “ある偉大な芸術家”とは、ピアニスト/指揮者/音楽教育家のニコライ・ルビンシテインのこと。5歳年長のニコライに、チャイコフスキーはとても世話になっていました。ニコライがモスクワ音楽院を創立したとき、まだ26歳のチャイコフスキーを、作曲科の教師として雇ってくれたのです。ニコライは気さくな人で、貧乏だったチャイコフスキーを自宅に下宿させ、洋服を新調してあげたり、何かと面倒を見てくれました。彼はチャイコフスキーの才能を愛し、その作品の初演も、ほとんど自分でピアノや指揮を担当しました。

 そのニコライが、パリで客死したのは1881年3月23日のこと。チャイコフスキーは、恩人の死を悼んでピアノ、バイオリン、チェロによる三重奏曲を作曲。翌年のニコライの一周忌に、彼にゆかりの演奏家たちによって初演されました。

 ところで、チャイコフスキーといえば、バレエ音楽交響曲が有名で、室内楽の作品は数えるほどしかありません。それなのに、故人の追悼にピアノ三重奏曲を書いたのは、ピアノの名人ニコライの霊を慰めるために、ピアノが重要な位置を占める作品を書こうと考えたこと、チャイコフスキーのパトロンで文通相手のフォン・メック夫人が、熱烈なピアノ三重奏曲の愛好者で、日頃から新曲を作って欲しいと希望していたからだと考えられています。

 この曲は45分を超える長い曲ですが、ただ2つの楽章からできています。なかでも約30分と長大な第2楽章は主題と12の変奏曲からなっており、これほど規模の大きな変奏曲が室内楽で使われるのは大変珍しいことです。



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