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おんがく日めくり

03月 08日

フィンランドの国民的作曲家、シベリウスの交響曲第2番初演(1902)

ぱたりと作曲をやめ、悠々自適の老後を過ごした作曲家

 フィンランドの国民的英雄とも言える作曲家ヤン・シベリウス(1865〜1957)は、生涯に7曲の交響曲を書きました。なかでも最もよく演奏されるのが、36歳の頃に書いた交響曲第2番です。北欧の民謡を思わせるようなメロディと、大自然をイメージさせるサウンドによって、ベートーヴェンの「田園交響曲」をまねて、シベリウスの「田園交響曲」と呼ばれることもあります。初演は、フィンランドの首都ヘルシンキで、シベリウス自身の指揮により行われました。

 彼が音楽の勉強をしていたころのフィンランドは、ロシアに支配されていました。国民の中に、独立への意志が強く芽生えていたのです。ウィーンに留学していたシベリウスは、祖国の叙事詩「カレワラ」に熱中し、登場人物のひとりクレルヴォを取り上げて「クレルヴォ交響曲」を作曲します。帰国後に発表したこの曲が大成功を収め、彼の名は一躍国内に知れわたりました。以後も、「カレリア」組曲、「フィンランディア」など、民族の意識を高めるような作品を作り続けたシベリウスは、1897年、32歳の若さで終生年金を送られることになり、恵まれた環境で作曲を続けました。

 祖国フィンランドは、1919年に念願のロシアからの独立を果たし、1925年、シベリウスは60歳の誕生日に大統領から白バラ大勲章を授けられます。しかしこの頃から作曲の筆はぱたりと止まってしまい、91歳で亡くなるまでの約30年間、ひとつも作品を残しませんでした。これほどの大作曲家が創作を止めてしまった理由は、今でもわかっていません。ラジオが好きだった彼は、ヘルシンキ郊外の田園でのんびりと暮らしながら、自分の曲が放送されるのを楽しみにしていたとも言います。昔書いた自分の曲を聴きながら、シベリウスは何を思っていたのでしょうか。


「カレリア」組曲より「行進曲風に」 作曲:Jean Sibelius 1996 YAMAHA CORPORATION

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