フランス生まれのインスト曲が全米チャートの頂点に
イージー・リスニングの帝王、ポール・モーリア(1925〜2006)の代表曲の1つ「恋はみずいろ」は、1967年にアンドレ・ポップ作曲、ピエール・クール作詞の、甘いラブ・
バラードとしてフランスで生まれました。当初ヴィッキー・ランドロスという歌手によって16カ国語でレコーディングされましたが、売れ行きは芳しくありませんでした。しかしモーリアの手によって旋律の美しさをバイオリンで強調した
インスト曲として生まれ変わり、68年1月にアメリカで発売されるやいなや、瞬く間にチャートを上昇。2月10日にトップを奪うと、何とそのまま5週間も居すわってしまったのです。フランス産の曲が全米チャート1位になったのが初めてなら、ポール・モーリアがチャート入りしたのも初めて、またインスト曲が1位になったのも5年ぶりと、だれもが驚いたものでした。
フランスのマルセイユ出身のモーリアは、4歳でピアノを始め10歳でパリの国立音楽院に入学、17歳で自身のオーケストラを結成したエリート中のエリートです。当時すでにアレンジャー、指揮者、プロデューサーとしてフランス音楽界に君臨していましたが、まだ世界的にはそれほど名前は知られていませんでした。しかし、「恋はみずいろ」のヒットが縁で全米ツアーを行い、アメリカのテレビにも出演。日本でも爆発的な人気となり、一躍“帝王”となったのです。おそらくモーリア自身にとっても、これだけヒットした「恋はみずいろ」は最も愛着のある曲ではないでしょうか。
「恋はみずいろ」は、さまざまなにアーティストにカバーされています。3大ロック・ギタリストの一人、
ジェフ・ベックもヤードバーズ脱退後のソロ第3弾シングルとして「恋はみずいろ」を68年2月16日にリリースしました。しかし、ベックのイメージにそぐわないと大いに失笑を買い、今もベック・ファンの間では語り草となっているそうです。
恋はみずいろ 作曲:A.Popp,P.Cour
2000 YAMAHA CORPORATION
- ※おんがく日めくりの更新は2002年10月をもって終了しました。
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