楽器探訪 ANOTHER TAKE

商品・サービスのモニターに当選したFC会員の方の体験レポートをご紹介。実際に体験された生の声をお届けします。

※掲載内容は公開時のものであり、最新の情報とは異なる場合がございます。

※掲載の商品・サービスの中には、すでに新たな商品・サービスに替わっているものもございますので、あらかじめご了承ください。

TAKE3 「素材探しの旅」その後 & 電子ドラムを楽しむために

最初は誰にも見向きもされなかったのに、いきなり主役に躍り出た「発泡シリコン」。実はこの素材、まったく新しいものではなく、建築の保護・断熱剤として以前から使われていたものなのです。
「ただ楽器に転用するのは初めてのことなので、“どういう装置を使い、どうやって形にしたらいいか?”というところから手探りでやるしかありませんでした」(橋本さん)

実際、発泡シリコンをどうやってパッドに成形するのかをたずねてみると、「実は、身近にある意外なものと同じような装置で作っています。真似されると困るので、……う~ん、詳しいことは言えません」と、苦笑いする品質・生産技術担当の原田さん。
やっぱり、そこは企業秘密ですよね。残念。

「通常なら各自の役割ははっきり線引きされていますが、今回はすべてが未知数だったので、みんな運命共同体という感じでした。自分が大きな失敗をやらかして、川べりに立つ悪夢を見たこともありましたが(笑)、皆で連携を取りながらやれたことはすごく楽しかったです」(原田さん)

『DTX950K/DTX900K』では、機能面だけでなく、デザイン面でも電子ドラムのよさを追求しています。スタンドやペダルは生ドラムと同じものが使われていますが、サスペンションの部分などでは、電子ドラムならではのハイテクさがフィーチャーされています。

確かに。よ~く見るとパッドも真っ白ではなく、ロゴもちょっとグレーがかっています。「またパッドの色は白ですが、明るめのものからグレーっぽいものまで、いろいろサンプルを作った中で絞り込んでいます。ロゴの色も同様で、まわりの白・黒・シルバーの質感に合い、なおかつ格好よく見えるところでちょっとグレーがかった色になっています」(桂浦さん)

またDTX drumsシリーズは、さまざまなジャンルのドラムの音のみを抜いた音源(ドラムマイナスワン)を使いながら、あたかもバンドの中にいるような感覚でセッションできるのが特長です。このコンセプトは、発売から約14 年たった今も変わりません。

電子ドラムの心臓部「ドラムトリガーモジュールDTX900」。PCと連動させての演奏の録音、編集が可能。ソフトウェアをダウンロードすれば、本体パネルからPCのリモート操作もできます。多彩な音色が出せるだけでなく、音量やスピードのコントロールも自在。トレーニング機能がついていたり、PCとつなげてレコーディングできたりもするので、電子ドラムには生ドラムとは違う楽しみ方がいっぱいあります。有名ドラマーのデモプレイも入っているので、自宅にいながらステージでスポットライトを浴びている気分になれちゃいそうですね。

JR浜松駅新幹線コンコースに展示されている『DTX950K』(2010年4月現在。展示は2010年6月末までの予定)。鞄を下ろし、長時間演奏に熱中する人もいるとか。ヤマハが電子ドラムの開発を始めて20年余り。常に「気持ちいい音」にこだわってきたといいます。生ドラムの音をサンプリングするにしても、オーク、バーチ、メイプル、ビーチといった、スネアドラムのシェルの素材別はもちろん、シンバルなどの共鳴音まで丹念に採取する手の込みよう。
「長年、生ドラムを作ってきたノウハウを生かして、スピーカーやヘッドフォンから出る音とリアルな打感の双方から、これからもいい音を追求していきたいです」と語る桂浦さん。

今回はスネアとタムでしたが、次回はシンバルやバスドラムにあっと驚く新素材が使われるかもしれません。 その日を、今から楽しみに待つとしましょう。

これが『DTX550K』。シンプルなデザインがいい感じです! 速報!!
この記事を掲載した「音遊人」2010年6月号を発行した直後に、新たなニュースが入ってきました。
スネアに今回のDTX-PADを搭載した「DTX550K」(税込199,500円)が、2010年6月1日に発売されます。DTX drumsがいっそう身近になりますね。

ヤマハDTX drums シリーズのサイトはこちら

【取材・文】 武田京子(たけだきょうこ)

日本大学芸術学部放送学科卒。女性誌の編集部などを経て、2005年よりフリーの編集・ライターとして活動。5歳からピアノを習い一時は音大を目指すも、80年代ポップ&ロックの波にのまれ人生が狂う(?)。最近は、旅行したスペインでフラメンコギターのカッコよさに開眼。今さら手を出すかどうか検討中。

Photos by Ikko Murakami

資料請求

ヤマハFC会員には定期的に情報誌『音遊人』をお届けします。
音遊人』は、音楽をテーマとした海外紀行や著名執筆陣によるエッセイをはじめ、ヤマハの新商品・イベント・FC会員優待情報などを満載した情報誌です。
ヤマハFCの詳しい情報をご希望の方に資料をお送りします。

Feelin` clubの資料請求はこちらから

※このページに掲載されている情報は2010年5月現在のものです。