楽器探訪 ANOTHER TAKE
商品・サービスのモニターに当選したFC会員の方の体験レポートをご紹介。実際に体験された生の声をお届けします。
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取材・文/武田京子
TAKE1 ヤマハの電子ドラム「DTX drums」の歴史
……最新モデルができるまで
ジャーン! こちらが新モデルのDTX950K。
無駄を削ぎ落としたデザインがクールです。
みなさん、電子ドラムって目にしたことがありますか? バンドをやっている人なら、仲間のドラマーの家で見たことがあるかもしれませんね。
そんなわけで、ドラマーやバンドマンならおそらく知っているであろう、ヤマハのエレクトロニックドラム(電子ドラム)DTX drums シリーズ。今回スネアとタムに新開発のパッド「DTX-PAD」を搭載した、最新モデル『DTX950K/DTX900K』が発売されました。
取材に応じてくださったのは、すてきな笑顔が印象的なこちらの3人。左より生産技術担当の原田敬三さん、商品企画担当の桂浦誠さん、技術開発担当の橋本隆二さんです。
開発の詳しい話を聞こうとヤマハ本社に伺うと、迎えてくださったのはなんだか仲がよさそうな三人。
「関わったスタッフは大勢いて、この取材に全員で押しかけようと思ったんですが……」と笑うのは、商品企画の桂浦(かつうら)さん。
この桂浦さん、ドラムの商品企画畑をずっと歩んできた、いわば「ヤマハ電子ドラムの生き字引」とも言うべきお方。電子ドラムの色々なことを教えてくれそうでワクワクします。
電子ドラムDTXは1996年に初代モデルを発売。当初はサイレントTMシリーズ*1の仲間として“静か”を売りに、家庭で演奏できるドラムとして開発されました。
「電子ドラムはアコースティックドラム(生ドラム)より音が小さく、置き場所も取らないのが利点です。音やスペースの敷居を下げ、“ドラムを叩いてみたい!”というニーズに応えるところに電子ドラムの存在意義があります」(桂浦さん)
実際「ドラムをやってみたい」と憧れている人は多く、ヤマハ大人の音楽レッスンでも、常にやりたい楽器の3位内に入っているのだそう。
ヤマハの電子ドラムは、用途別に多彩なモデルが発売されてきました。ドラムの基本性能を凝縮したDTXPRESS、コンパクトで価格を抑えたDTXPLORER、また以前は、アコースティックドラムのヘッドと木のシェルを使ったDTXTREMEというモデルもあったんですって(下記参照)。
「ドラムはいろいろなパーツからできているので、組み合わせによっていかようにも商品が作れるところが面白いです。サイズの大きいもの、値段の安いもの、既存の機種をマイナーチェンジしたり、豪華にしてみたりといろいろなモデルを作りました」(桂浦さん)
DTXPRESSは、桂浦さんがヤマハに入って初めて携わった製品だそう。写真は2008年に発売された『DTXPRESS IVスペシャルセットV2』。
『DTXPLORER Basic セット』は、「ドラムをちょっとやってみたい」という需要と値段のマッチングが合致した人気商品。
これが2000年から発売されていたDTXTREME。アコースティックな感触とパッドの組み合わせが新鮮ですね。
そして2006年、「全社をあげて、新しいパッドを開発しよう」という話が持ち上がります。
この大きなミッションを実現するために、開発チームは新世代のパッドにふさわしい材料探しの旅に出ることになりました。
*1:アコースティックの演奏感はそのままに、消音機能を搭載したシリーズ。ピアノやバイオリン、チェロ、ギターなどがある。
※このページに掲載されている情報は2010年5月現在のものです。