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実はあります。「日食」をテーマにした作品
5月21日の朝、日本国内の広い範囲で「金環日食」という天文現象を観測することができます。太陽の手前を月が横切るために日光が遮られ、晴れていればドーナツ状の太陽を見ることができるでしょう。
ほかにも日食には、部分的に太陽が欠けて見える部分日食、「ダイヤモンドリング」という美しい現象を見ることができる皆既日食があります。
完全に太陽が隠れてしまう皆既日食は、長い間人々に恐れられてきました。
ハレルヤコーラスで知られる「メサイヤ」を作曲した、18世紀を代表するドイツの作曲家・ヘンデルは、1741年に発表したオラトリオ「サムソン」の第一幕で、「皆既日食」を題材にしています。
宿敵にとらえられ、両目をえぐられた主人公のサムソンが、視力を奪われたことを皆既日食に例え、嘆きの歌を歌うのです。
ほかにも、現代作曲家のジョン・タヴナーが、1999年にそのものズバリ、「皆既日食」というタイトルの作品を発表しています。タヴナーは、キリストの処刑から昇天までの間に起こったと言われる天変地異の様子を音楽で表現し、曲名を「皆既日食」と名付けました。キリストが生きた時代もまた、日食は不吉な現象ととらえられていたのでしょう。
間もなく観測できる金環日食を「滅多に見られない天文ショー」ととらえ、ワクワクしながら心待ちにしている現代人の感覚は、昔の人たちから見たら信じられないものかもしれませんね。
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