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2001年 7月、社内で思うような評価をもらえなかった光るギター開発プロデューサーの旭だが、これまでの社外での好評価を信じ、なおかつ消費者が本当に欲しがる商品として完成させるべく、株式会社エンジンの運営する限定受注生産型ショッピングサイト「たのみこむ」上で、「光るギター
EZ-EG」に対する商品企画アイデアの一般募集をしてみようと決心した。旭は早速準備に取りかかった。
WEB上での企画室のため、光るギターを触ってもらうことができない分、少しでもリアルな情報を伝えたく、旭は光るギターを弾いている動画、操作をしている動画をネット会議室に掲載することにした。掲載資料、及び演奏シーンの動画は全て自分で用意。もちろんモデルも自分でこなし、数週間で資料を完成させてしまった。
そして 7月23日、ネット企画室がオープンした!果たして興味を持ってもらえるのだろうか?旭は期待と不安を抱きながら投稿を待ったが、オープンから数時間も経たないうちに、どんどんどんどん意見が投稿され始めたのだ!
〇「スピーカーを内蔵して欲しい!」
〇「めちゃ期待しています。」
〇「ゲーム機とつなぎたい。」
〇「光るフレットをイルミネーションとして利用したい。」
〇「プレイモード1ではコードを押さえていないのがばれないよう光らせないで!」
〇「採点機能をつけて欲しい!」
〇「チョーキングはやっぱり欲しい!」
〇「光る色をカラフルにして!」
〇「ダブルネックや、ベースタイプもつくって!」
〇「光るギター対応のカラオケが欲しい!」
〇「自分でつくった曲も光るギターでプレイしたい!」
〇「ギター以外の音も内蔵して!」
〇「色々なボディ形状を作ってみては」
〇「コードパターン練習やイントロやサビの部分だけを練習したい!」
〇「欲しい!」
意見の投稿は毎日休みなく入ってきて、ネット企画室開始1カ月で投稿の数は150件を突破した。
その後も投稿が続き、結局ネット企画室オープンから2カ月間で、200件もの消費者の意見を集めることができた。旭は「自分が思い描いていた光るギターのコンセプトは間違っていなかった、多くの賛同する方がいてくれるのだ」と感激した。さらに、思いもつかなかった意見や、「なるほどー!」「そうかー!」と思わせるような画期的な意見もあり、採用できる部分はできるだけ採用し、光るギターに改良を加えることを始めた。
旭がネット企画室のご意見を元に可能な限り改良を進めた主な点は、以下の通りだ。
- スピーカーを内蔵させ、光るギター単体で楽しめるものにする。
- コードパターン練習ソングや、イントロ・サビのおいしいところシリーズを内蔵させ、光るギターの楽しみを広げる。
- 宴会などで光るギターを片手で弾いているのがばれないよう、また、右手だけで弾く時は左手は押さえなくて良いことを分かりやすくするため、プレイモード1ではフレットを光らせなくする。
その他、細かい音質の改良やフレットボタンの弾き心地にも手を加えた。これらの点を改良した光るギターを年末までにモニター品として販売しよう、そして光るギターを実際に弾いていただき、さらに濃い意見、生の意見を聞き出そう!旭は改良を急ピッチで進めた。
2001年10月旭はある面白そうなショーの情報を聞きつけ、改良を進めている光るギターをモニター販売する前に、そのショーに出展してみようと思い立ったのである。そのショーでは場違いと思われかねない光るギターではあったが、思いもよらない反応が返ってきたのであった・・・。
次号へつづく
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