7月30日から8月3日の5日間にわたり、「第13回安倍圭子国際マリンバアカデミー」を桐朋学園大学とヤマハホールにて開催しました。
安倍圭子氏に加え、ジャン・ジョフロイ氏(フランス国立リヨン高等音楽院教授)を講師としてフランスから招き、世界的に活躍する講師による公開レッスンとコンサートを行いました。公開レッスンには日本・アメリカ・台湾・中国から26名の受講生と、40名を超える聴講生を迎え、演奏技術のみならず音楽に向き合う姿勢や楽曲の解釈についてなど、次世代のマリンビスト育成に向けて両講師による熱い指導が繰り広げられました。また期間中には、ジャン・ジョフロイ氏による「バッハの音楽解釈について」と入佐歩未氏(ヤマハ)による「音板打楽器構造論」と題した特別講座も開かれました。「バッハの音楽解釈について」ではバッハ演奏のスペシャリストでもあるジャン・ジョフロイ氏から直々にバッハ演奏の真髄を、「音板打楽器構造論」では打楽器の開発経験もある入佐氏から打楽器の共鳴の仕組みや楽器の性能を最大限に引き出すコツなどが披露され、参加者から大好評を博しました。
最終日にヤマハホールで行われたプレミアムコンサートでは、オーディションで選抜された受講生たちがアカデミーでのレッスンの成果を披露。コンサート後半では、安倍氏が打楽器アンサンブルを加えた特別編成による「わらべ歌リフレクション」を、ジョフロイ氏がバッハ「無伴奏チェロ組曲」を、そして最後にはお二人による圧巻の即興演奏も披露され、大盛況のうちに幕を下ろしました。