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Question : あなたは、若くして現代のジャズの巨匠、チック・コリア(p)、パット・メセニー(g)、チャーリー・ヘイデン(b)、マイケル・ブレッカー(ts)などと共演していますが、彼らと共演した感想を聞かせてください。
Antonio : いまでも夢のようですね。子どもの頃からヒーローだった人たちと演奏しているわけですから。まだドラムを始めたばかりの頃、いつも私は彼らのレコードに合わせて演奏したり、コンサートのビデオを繰り返し観ていました。チック・コリアのエレクトリック・バンドやアコースティック・バンドは、まさに私のヒーローでした。もちろんパット・メセニー・グループもです。彼らと同じステージに上がっているなんて、当時から考えたらまったく信じられないことです。
Question : 今回のツアーのように憧れのジャズジャイアントと行動を共にして、どんなことを感じますか?
Antonio : チックも、パットも、まさにジャズの巨匠であって、当然卓越した才能の持ち主です。でも、彼らが素晴らしいのは音楽面だけでなく、非常に知的で人間的に素晴らしい人たちだということです。彼らの音楽への姿勢だけでなく人間性にも深く感銘を受けました。
Question : 間近で彼らと接すると、音楽に対する厳しさを感じることはありませんか?
Antonio : もちろん、2人とも自分の音楽に対してイメージをはっきり持っているので、音楽的に厳格な面はありますし、言葉は少ないのですが時々厳しい指摘もあります。しかし、実際にはあまり細かいことは言われませんね。自由を与えられて、好きなようにプレイしています。
優れたアーティストは、共演者が音楽的に何か新しいプラスアルファを彼らの音楽にもたらしてくれることを望んでいます。アーティストとしての私に「何か」を期待されているわけですから、坐って言われたことだけをプレイするのではなく「こうしたらいいんじゃないか」と自分から音楽的な提案することも必要です。チックやパットと演奏するためには、自分自身が音楽家として「何をしたいのか」を明確にわかっていないといけないのです。
Question : パット・メセニー・グループのオーディションの様子を教えてもらえますか。
Antonio : オーディションといっても、決して堅苦しいものでなく非常にリラックスしたものでした。
はじめてパットと演奏したのは、ニューヨークのスタジオでした。パットが招いてくれたんです。2人だけで4時間半ほどスタンダード曲を演奏しました。その後、何日かセッションを繰り返して、時にはベースのスティーブ・ロドビーやキーボードのライル・メイズもセッションに参加しました。ライルが入った時には、パット・メセニー・グループの曲を演奏しました。実はそれがオーディションだったのです。演奏後はいつもご飯を食べに行ったり、ジョークを言い合ったりして楽しい時間を過ごしました。こんな楽しいオーディションでしたから、今でもほかの候補者が誰だったのか知らないのです。
Question : 今回はチック・コリアのトリオでの来日ですね。先日リリースされたチック・コリア・トリオの『ドクター・ジョー ~ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』がリリースされましたが、チックとの演奏はいかがですか。
Antonio : これは私にとって特別なことでした。少年時代、そしてバークリー音楽院に通っていた学生の頃も、ずっとチック・コリアのエレクトリック・バンドやアコースティック・バンドを聴いていたんです。ジョン・パティトゥッチのベースも、デイブ・ウェックルのドラムも大好きでしたからね。今回、大好きなピアノプレイヤー、ベースプレイヤーと一緒に演奏できるということは、とてもラッキーだと思っています。これはもうひとつの夢の実現といえるでしょうね。
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発売元:ユニバーサル
Universal UCCJ3017
Chick Corea(p, key), John Patitucci(b), Antonio Sanchez(ds)
2001年に逝去した名サックス・プレイヤー、ドクター・ジョーことジョー・ヘンダーソンに捧げた作品。 |


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