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音響模型実験

2. 音響模型実験による主観評価

 室内音響の模型実験では、残響時間、音圧レベル分布をはじめ各種の聴感的物理量により音場の評価を行いますが、最終的には実際にホールで演奏されたときの楽音等を、直接耳で聴いて判断する必要があります。 ここでは、デジタル処理技術を用いた聴感評価実験手法を紹介します。

2-1. 直接法

 無響室内で録音した響きの無い音楽演奏(ドライソース)を、DPC(Digital Pitch Converter:周波数変換装置)により10倍の周波数に変換した後、模型ホール内のスピーカから再生し、ダミーヘッドマイクからの受音信号をDPCにより実物周波数に変換して音場の試聴評価を行う手法です。
 この方法では、リアルタイムに応答を確認できるというメリットがあります。

[画像]直接法イメージ

2-2. インパルス応答たたみ込み法(ハイブリッド・シミュレーション法)

 ダミーヘッドマイクと放電パルス音源による応答をAD変換してコンピュータに取り込み、直接音の相関が高い応答のみを同期加算した後、測定系の逆特性フィルタを合成(たたみ込み演算:Convolution)してインパルス応答を測定する手法です。このインパルス応答とドライソースを合成して、ホール内で演奏した時の楽音として聴くことで音場の評価を行います。
 この手法では、S/Nの高い応答が得られると共に、インパルス応答から残響時間、D値、等の各種物理指標を算出することが可能です。

[画像]インパルス応答たたみ込み法(ハイブリッド・シミュレーション法)イメージ

2-3. 模型の音と実際の音の聴き比べ



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