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鉄道固体音対策技術

近年の開発計画では、市街地の地下鉄や地上鉄道線に近接した敷地に、高度な静けさが要求される音楽ホールが建設されることも少なくありません。この場合、鉄道振動をホールまでの伝搬過程において如何に低減させ、固体音の発生を抑えるかが建設計画から施工にいたるまでの最大のポイントとなります。ヤマハでは、過去における数多くの対策実績を基に、より効率的で効果的な対策を総合的に検討し、提案から改善効果の検証まで一貫して対応いたします。

[画像]鉄道固体音対策技術イメージ
鉄道固体音対策ホール実績例
施設/ホール名 振動源(※1) 対策(※2) 騒音値
東京グローブ座 地上(29) SMW連壁+Exp.J(C) NC-20
いずみホール 地上(46) SMW連壁+Exp.J(C)/浮構造(b) NC-20
アクトシティ浜松 大ホール 地上(26) RC/SMW連壁+Exp.J(B) NC-20
アクトシティ浜松 中ホール 地上(26) RC/SMW連壁+Exp.J(B)/浮構造(b) NC-20
東京国際フォーラム ホールA~D 地下、地上(1) RC連壁+Exp.J(A)/浮構造(a) NC-20
アクロス福岡 地下鉄(10) RC連壁+Exp.J(B)/浮構造(b) NC-20
港南区民文化センター 地上(8) SMW連壁+Exp.J(C)/浮構造(a)/軌道防振 NC-20
横浜みなとみらい 大ホール 施設内(120) 地下鉄フローティングスラブ -
しらかわホール 地下鉄(50) SMW連壁+Exp.J(B)/浮構造(b) NC-20
名古屋市音楽プラザ 地下鉄(22) SMW連壁+Exp.J(B)/浮構造(b) NC-20
守山文化小劇場 地上(12) 浮構造(a) NC-25
博多座 地下鉄(8) OWS連壁+Exp.J(B)/浮構造(b)/躯体剛性増 NC-20

※1 ( )内は地上線軌道中心もしくは地下鉄構築から施設建築物端までの水平距離[m]
※2 A=防振ゴム+空隙, B=防振ゴム+発泡材, C=発泡材, D=防振ゴム / a=防振ゴム浮床, b=GW浮床

振動パワーによる評価

既存建物や施工段階での測定を通して予測、評価を行っていきます。これらの測定値の評価を行う際、測定点の振動部位による振動のしやすさ(機械インピーダンス)の違いが問題になります。そこで測定点の違いに左右されることのない値として「振動パワー」を定義し、評価に用いることにより、精度の高い評価が可能となりました。

[画像]既存建物や施工段階での測定イメージ
[画像]「振動パワー」の式

地盤~建物伝搬を統合した距離減衰モデル

鉄道振動は、四方に広がることにより減衰すると共に、媒質の内部損失により減衰します。また、建物内では多重反射等により、定常的な振動が観測されると考えられます。このような地盤内、建物内の振動伝搬性状を定式化することで、精度の高い予測手法を開発しています。

[画像]地盤内、建物内の振動伝搬性状の式

精度向上への試み:模型実験による検討

一般に困難とされる地盤、建物を含めた縮尺模型実験による評価の検討を進めるなど、より精度の高い予測・評価手法を確立すべく、さらなる研究に努めています。

[画像]測定風景例
[画像]縮尺模型実験による評価イメージ


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