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吸音率測定(客席椅子)

残響室法吸音率測定

ホール音響設計において重要な要素のひとつに、ホール内で一番音を吸う「客席椅子」の吸音力の把握があります。採用される椅子の素材や形状、着席者の有無よっても吸音力が変わってくるため、誰も着席していない状態(空席時)や全席着席した状態(満席時)で、JIS A 1409:1998 をベースとした、ヤマハ独自のPLD/Deep-Well法により測定。実際のホールに設置したときの1脚あたりの吸音力を正確に算出します。

ブロックダイアグラム

測定機器とスピーカー

PLD/Deep-Well 法について

残響室の中で建築材料等の吸音率を測定する場合には、残響室内の音場が完全に拡散しないことよる残響時間の誤評価、および“面積効果”と呼ばれる音の回折現象による吸音率の過大評価、が大きな誤差源となります。これらの問題に対してヤマハでは、湾曲した残響減衰波形から完全拡散下の残響時間を推定計算する、PLD(Power law decay)補正技術、および材料周囲にアクリル板の囲い(Deep well)を設置することにより面積効果を抑制する、Deep-Well技術を開発し、吸音率測定において高い精度を実現しています。
この測定法により、ホール等、実際の音場での実効的吸音率を正確に算出することが可能となりました。また、少ない試験材料でも、正確な吸音率を評価することが可能です(客席椅子の場合、PLD/Deep-Well法では8脚程度でも正確に測定が可能です)。

空席時の吸音率の測定
満席時の吸音率の測定